旅のネコと神社のクスノキ

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旅のネコと神社のクスノキ

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  • サイズ A4変判/ページ数 80p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784884185923
  • NDC分類 726.5
  • Cコード C0793

出版社内容情報

被服支廠には枯れ草があった。それだけでも嬉しい
-- 作 池澤夏樹

この建物は生きている
-- 絵 黒田征太郎


現存する被爆建物「旧広島陸軍被服支廠」をテーマに、日本を代表する作家の池澤夏樹と黒田征太郎が言葉と絵と木工作品を交えた新しい絵本を作りました。主人公のネコとクスノキの対話を通して、戦争、平和、そしていのちとは何かを読者へと問いかけます。

【あらすじ】1945年7月、煉瓦造りの大きな建物を見つけたネコは神社のクスノキに尋ねます。「あれはなに? あの大きな建物」「りくぐんひふくししょー」。兵隊の服を作り、穴が空いた服を繕い、再び兵隊へと着せる。なぜ穴が空いているの? 人も草木のように生えてくるの? そんなネコの疑問に答えながら、クスノキは人間がやがて引き起こすだろう凄惨な未来を予見して怯えます。そして、同年の9月。再会したネコとクスノキが、互いが目にした2カ月間の様子を語らいます。
*池澤夏樹による解説「ヒストリー陸軍被服支廠」収録

内容説明

広島にある被爆建物の記憶を伝える忘れてはいけない物語―絵本はここまで出来るのか!見るだけ読むだけでは済まない77年前の真実。

著者等紹介

池澤夏樹[イケザワナツキ]
1945年北海道帯広市生まれ。詩人、小説家、翻訳家。1988年『スティル・ライフ』で芥川賞、1992年『母なる自然のおっぱい』で読売文学賞、2021年フランス芸術文化勲章「オフィシエ」など受賞。代表作に『マシアス・ギリの失脚』『花を運ぶ妹』、『氷山の南』など。世界を旅し、インタビューや寄稿、翻訳、創作を通じて、戦争や平和、原発問題など現代社会が抱えるさまざまな問題を問いかけている

黒田征太郎[クロダセイタロウ]
1939年大阪府大阪市生まれ。画家、イラストレーター。1945年の神戸市空襲でB29の爆弾で自宅が被災する。1961年に早川良雄デザイン事務所勤務を経て、1966年に早川良雄デザイン事務所勤務を経て、1966年渡米。帰国後の1969年に長友啓典とケイツー(K2)を設立。野坂昭如の『戦争童話集』を出版。「忘れてはイケナイ物語り」プロジェクトや核兵器廃絶を訴える「ピカドンプロジェクトト」など平和に関する活動も積極的に行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

114
池澤夏樹:作・黒田征太郎:絵。原爆についての絵本です。クレヨンと水彩画に木工のクスノキの木や建物、ネコ、兵隊のコラボしたメッセージ性の強い絵本。参考文献は「暁の宇品」堀川恵子と「軍都廣島」清水章宏・橋本和正など。巻末のヒストリー「陸軍被服支廠」から宇品港の近くのこの建物は日清戦争から兵士の軍服・軍靴などを作り修復する工場と倉庫があったのと原爆によってもこの建物は倒壊しなかったことを知った。その一部始終をみつめている神社のクスノキの木工が印象に残りました。本年5月この4棟は保存されることが決まったそうです。2022/09/12

KAZOO

106
黒田征太郎さんの絵と池澤夏樹さんの文章による広島にあった陸軍被服支廠の歴史を紐解いた本です。絵本とは言いながらも対象はある一定年齢以上の方でないと理解できないのではなかと思いました。黒田さんの絵もデフォルメされていて、木で作った建物や人間などがありそれを猫の目を通して描かれています。広島にあったということですが原爆の被害を逃れた建物で要は反戦的な意味合いの本だと思いました。最後にはかなり詳細な解説があります。2023/05/23

buchipanda3

103
戦争と原爆について語った絵本。描かれるのは「旧広島陸軍被服支廠」という建物を巡るお話。この建物は8月6日に爆心地からそう遠くない場所で被曝した。しかし倒壊しなかった。それは近くの小さな比治山が爆風を弱めてくれたからという説があるという。死をもたらす戦争のために人間が建てたものが、自然によって生かされた。旅のネコが再びそこを訪れた時、目線を感じる場面が印象的。惨事を体感したその目。物言わぬその目が言おうとしているもの。その思いがこの本から伝わってくる。今は建物の傍には草花があるという。今は全て自然の中へ。2022/09/09

みゆ

77
広島の原爆がテーマの絵本。書き殴ったようなネコ、荒削りの木片でコラージュされたクスノキ。自分、絵心は全くないのにこんな事言うと怒られるかもしれないけど、ゲルニカのような怒りのパワーを感じた。ただ怒りからのその先がはきと見えない。きっと永遠の課題なんでしょうね。2023/02/28

たまきら

44
第五福竜丸にも寄稿している黒田さん。この本は旧広島陸軍被服支廠のお話です。2001年に広島に短期滞在しているときに、平和活動をされている人たちに連れて行ってもらいましたが、20年以上経って保存がようやく決まったことにじ~んとしました。ちょっと平和公園からはあるけれど、ぜひ有効活用してほしいな。2022/11/25

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