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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
市太郎
35
今回の特集は、湿地。僕のイメージでは沼でしかなかったが、湿地にも色々ありその曖昧な地は文学性とも相性が良いらしい。という事で絶妙な短編の数々、特に「断食」と「おおしめり」が気に入った。ちなみに調べてみると最近のネット言葉でも沼は存在し、「沼ってる」(夢中になる)「沼ガチャ」(外れていっぱいガチャに課金する)等があるらしいが、一昔前は差別的にも使われていたようだ。西川美和さんの「うつろいの秋」が本誌で一番良かった。奇麗ごとに思えるかも知れないがこういうささやかなお約束小説が私は特に好きです。2021/11/30
のりまき
25
エドワード・ゴーリーはお得。西川美和が良かった。子供の頃に読んでほとんどトラウマとなった、巴里夫の漫画を思い出す。ブレイディみかこは相変わらず面白い。湿地語小事典、可愛いイラストと共に楽しんだ。2024/04/18
tokko
17
今号も読み応えのある作品が多くて至福のひとときが過ごせました。定期購読しているのでポストに入っていた時のあの"やったー"感は他に例えようがないです。しょっぱなのデイジー・ジョンソンさんの「断食」から、もう、打ちのめされます。柴田さんの海外の作品のチョイスが大好きなんですが、ブレイディみかこさんの「怒りを込めて振り返るな(Don't look back in anger)」もよかったです。イエスとユダのストーリーを"脱構築"していて(太宰治の小説にもユダが登場するものがあったような)、カッコいいです。2021/11/13
まさ☆( ^ω^ )♬
10
今号も面白かった。一気に読んでしまいました。特集は「湿地の一ダース」という事で、湿度を感じる良質な短篇が12本。童恩正「五万年前の来訪者」が断トツ面白かった。特集以外では、ブレイディみかこ「怒りを込めて振り返るな」が最高でした。2021/11/02
図書館小僧
7
今号のMONKEYは湿地がテーマ。こういうぼんやりしたイメージでいろんな作品が集められるのはおもしろい。特集とは関係ないけど、一番印象に残ったのは西川美和の短編。西川美和の文章、情景描写はほとんどないのに、まるで自分が今まさに体験しているみたいなリアルさがあるのはなんでなんだろう。2021/12/11