目次
普通の人々
場面
息子
姓名
手足
杖の話
結論
本棚
火星
日食
謎めく
写真
人生
悲哀
黄昏
蒙昧
それ考
文鳥
空耳
温室
貝語
著者等紹介
谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931年東京生まれ。1952年第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行。詩作のほか、絵本、エッセイ、翻訳、脚本、作詞など幅広く作品を発表し、近年では、詩を釣るiPhoneアプリ『谷川』やメールマガジン、郵便で詩を送る『ポエメール』など、詩の可能性を広げる新たな試みにも挑戦している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
48
図書館本。人間ウォッチングしながら見知らぬ人に名前をつけ、その生活を想像する…。寝る前に読んでたらいろんな人生が浮かんできて頭フル活動に。ちょっと疲れました。みんな普通なんだけど、文字にすると普通じゃなくなってしまいそうなのが不思議。でも挿し絵のイラストはどの人もやっぱり普通なんだよな。2019/07/25
けんとまん1007
28
普通という言葉。よく使われるが、普通ってどんなこと・・・と思うことも多い。それぞれが、自分の尺度で普通と言っているのだと思う。多数派、コンセンサスなんだろうが、それでも、いろいろなはず。それに、時の移ろいとおtもに、基準も変わりうる。しかし、面白い。100人100様。だからいいのだ。2019/06/16
kana
20
ちょうど仕事で「普通」について考え続けた日々を終えた折に、偶然出会った本。詩集はいつも敷居が高く感じてしまうけれど、谷川俊太郎さんは昔からなじみが深いので親しみを感じる。本書は谷川さんが市井の人の日常を切り取って詩でスケッチしたみたいな作品。普通をひとまとめにするコピーライティングとは違い、多様な普通を、愚かさも含めてそのまま描いている感じがとても好ましいと思いました。中でも「蒙昧」という詩が好き。未来が見えず危うくもあった過去の非日常感を時折夢見ながら、日常を生きる人々を見つめる優しい視点を感じます。2023/04/13
ロア
19
『アラビア文字で人文字は作れるのだろうか』Σ(*゚ω゚*)それは考えたことなかった!2019/08/01
pirokichi
17
タイトルに惹かれた。「蛇口から水滴が一滴ずつ落ちてきて作るリズム 言葉の手が届かない音楽の始まりに 今も詩はひそんでいるとこれは水原の意見」。谷川さんがぼんやりしながら通り過ぎる人々に勝手に名前をつけ、想像したその人たちの生活の断片。「詩という書き物は 人の姓名を列挙するだけでも成立する」ってほんと、そうだなと思う。造本がよい。白いカバーに樹木や滑り台やブランコの型押しがかわいい。挿絵がとてもいい。カバーをとった表紙の中にわたしを探してしまった。2021/07/01
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- 和書
- 総理大臣宮沢喜一