Ｓｗｉｔｃｈ ｌｉｂｒａｒｙ きみはうみ

西 加奈子【絵・文】

スイッチ・パブリッシング（2015/11発売）

• サイズ B5判／ページ数 1冊(ﾍﾟ／高さ 27cm
• 商品コード 9784884184469
• NDC分類 726.5
• Cコード C0093

出版社内容情報

2015 年、小説『サラバ！』で直木賞を受賞した作家、西加奈子。デビュー当時から女性を中心に人気を
集めていた西さんが、今回、挑んだのは「海」をテーマにした絵本です。
たくさんの「不思議」に満ちた海で、主人公が、大きな「発見」をしていくストーリー。その結末は味わ
い深く、子どもはもちろんのこと、大人が読んでも、心揺さぶられる淡い読後感をもたらしてくれます。
幼い頃から絵を描くのが好きで、これまで自身の小説の表紙も数多く手がけてきた西さんが描きおろし
た、独特な海の色、カラフルで楽しい魚たちの絵にも注目です。

美しいなぁ、素敵だなぁ、そう思いながらいたこの絵本の、
主人公は私かもしれないし、あなたかもしれない。
とにかく、生きているだけで尊い何かだ。
−−西加奈子(あとがきより)

【作者プロフィール】
西 加奈子（にしかなこ）
1977 年テヘラン生まれ、カイロ・大阪育ち。2004 年『あおい』でデビュー。
2007 年『通天閣』で織田作之助賞受賞、2015 年『サラバ！』で直木賞受賞。
著書に『さくら』『きいろいゾウ』『円卓』『漁港の肉子ちゃん』『ふくわらい』
『舞台』など多数。

内容説明

うつくしいって、なんだろう。『サラバ！』で直木賞を受賞した作家・西加奈子が描く、心揺さぶる傑作絵本。

著者等紹介

西加奈子［ニシカナコ］
１９７７年テヘラン生まれ、カイロ・大阪育ち。２００４年『あおい』でデビュー。２００７年『通天閣』で織田作之助賞受賞、２０１５年『サラバ！』で直木賞受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[❁かな❁]

西加奈子さんの作品を読むのは16作目。とっても素敵♡何度も何度も読みました！西さんの絵本を読むのは2作目です♪海についての絵本の依頼を受けて描かれたとのこと＊西さんのクレヨンで描かれている絵はいつも、とてもパワー溢れていますが今作もメッセージをすごく感じました！最小限の言葉で西さんご自身が美しいなぁ、素敵だなぁと思いながら描かれたそうです。とても素晴らしかったです！ページをめくるのが楽しみでした(´▽`*)その人にとって大切な場所であったなら絶対に美しい＊本当に大切なことが伝わってくる素敵な絵本です♪

2015/11/29

[starbro]

西加奈子の小説、エッセイはかなり読んでいますが、絵本は初めてです。最初、海なのに関西だから、黄色と黒（阪神タイガースのイメージ）なのかと思ったら、深海と光（陽射）のイメージだったんですネ（笑）このあたりが西加奈子の感性です！シンプルな絵本ですが、著者の海に対する想い、今自分のいる場所に対するリスペクトが共感できます。大人も子供も色々と考えさせられる素敵な絵本です。

2015/12/12

[優希]

ニシカナさんの大胆な絵にシンプルな言葉。海は美しいけれど、そんな言葉では片付けられない奥深さがここにはあります。光が当たらないところにも美しさは存在する、そのことに改めて気づかせてくれました。自分を肯定することができそうな力を貰えます。

2015/12/22

[おくちゃん🌷柳緑花紅]

日陰だって真っ暗だって、そこがその人にとって大切な場所なのなら絶対に美しい。もちろん日の当たる場所も、とにかく誰かがそこに生きている。そのすべてが美しい。あとがきに書かれているこの文章に胸が熱くなる。人生は時々あっ‼あっ‼と気付いていくんだね。私の世界が美しいってことに。絵にも、西さんらしい力強さを感じます。「美しいってとにかく生きているだけで尊いなにか」明日も生きていこう。

2016/01/30

[たいぱぱ]

西さんのクレヨンで画く絵はやっぱり好きだな〜。上手く説明できないんだけど、身近に感じたり、温かさを感じるんですよね。この作品を読んでいて、あぁ西さんはこういうことが言いたんだろうなぁ〜と思っていたこと、そのまま西さんがあとがきで書いてらしたので、なんだか嬉しくなりました(笑)。西さんは疎外感や孤独感を感じたことがあるんだろうなぁ。

2021/05/23