漫画がはじまる

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 190p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784884182823
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0095

内容説明

井上作品を何度も読み返し、「大ファン」を自認する伊藤比呂美をナビゲーターに、大学時代の思い出、デビュー当時のエピソードから、キャラクターの誕生秘話、漫画と言葉の関係性まで、自らの人生と作品を、井上雄彦がここまで語った。

目次

第1章 『SLAM DUNK』を語りつくす(熊本じゅうを駆け回って『SLAM DUNK』を集める;学生時代は古着屋でバイト?;手塚賞受賞が漫画家になるきっかけに;やっぱり三井が好き?;桜木花道のキャラクター;「まきこさん」に自己投影して;バスケット漫画の描き方;鮮やかなラストだからこそ)
第2章 『バガボンド』を語りつくす(『宮本武蔵』と『バガボンド』;死を引き受けることの痛み;『SLAM DUNK』と『バガボンド』をつなぐもの;「小次郎篇」が終わったあと、描くことができなくなった;人と出会い戦いながら、武蔵は人間になっていく;記号と記号の間にあるもの;キャラクターの成長、書き手の成長;ポジティブな何かが含まれていないと。物語に存在価値はない;リアリティの見せ方;個性派ぞろいの脇役たち;生きるということ、死ぬということ)
第3章 漫画と言葉(同時代の漫画家と影響;仕事のペースとスケジュール;漫画家に必要なものは?;作品をどうやって守るか;言葉の力、絵の力;漫画は情報量が多い?『SLAM DUNK』『バガボンド』『リアル』の違い)

著者等紹介

井上雄彦[イノウエタケヒコ]
67年鹿児島生まれ。漫画家。88年、デビュー作『楓パープル』で手塚賞受賞

伊藤比呂美[イトウヒロミ]
55年東京生まれ。詩人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sibasiba

13
漫画家の井上雄彦と詩人の伊藤比呂美の井上漫画を対象にした対談。久しぶりに『SLAM DUNK』を読む気になっていて準備運動的に目についたこの本だが思っていたよりも良かった。伊藤さんの視点が新鮮で特に「あとがきに代えて」の井上漫画論の熱さは爽快だった。彼女の本も読もう。2017/04/28

ワダマコト

12
なぜ桜木花道は、山王戦で背中を痛めなければならなかったのか。井上雄彦が語る天才の凄さと脆さ。2014/08/18

ぐうぐう

11
バスケ漫画に恋した詩人の、熱のこもったラブレターのような一冊だ。伊藤比呂美は、ファンとして『SLAM DUNK』を、そして『バガボンド』を語っている。それでいて、それが感想の垂れ流しにならないのは、彼女が詩人だからだろう。構造批評ではなく、あくまでキャラへの、場面への共感が柱となって語られることが、小説ではなく詩の表現と重なって見える。またそれは、ペンから筆へと持ち替えた井上雄彦の、頭ではなく心と身体で描こうとする今の姿勢に、とてもマッチしている。(つづく)2009/09/11

maito/まいと

7
井上さんと伊藤さんとの対談な1冊。伊藤さんの、時に個人的思考や視点に走るところは好みが分かれるところだろうけど、井上さんの作品を読みこんていて、それを独自の解釈を加えることで井上さんとの会話が広がっているのも事実。井上さんはコメントこそ短いものの要点を突いた内容で非常に読み応えある。井上さんの作品秘話よりも、作品に込めた己の考えや思想を知ることができるのがgood。2009/07/14

あひろて

4
僕は、読み進めていくにつれ、伊藤比呂美という人にライバル心を抱くようになりました。 こいつはやべぇ、かなり読み込んでやがる。 そでのプロフィールを見て、詩人であることは分かっていました。 それ以上は、ぜってぇ調べねぇかんなっ!・・・気が付けば、「伊藤比呂美」をググッてました。そして、まんまとフォロワーになってました。 伊藤比呂美さんは、作者本人を目の前にしながらも歯に衣着せぬ快調なツッコミで、井上雄彦先生の言葉をどんどん引き出してくれています。2017/09/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11669
  • ご注意事項