内容説明
きょうだいが病気になると、元気な方の子どもはしばしば、自分がいないものとして扱われているような悲しい気持ちを抱きます。それは家族の関心が病気の子どもだけに向けられているように思うからです。ローズマリー・ニュッスリは、ライオンの女の子ゾフィーと病気の弟のお話の中でこの難しい問題にとりくみました。ゾフィーのお父さんとお母さんは決して冷たい親ではありません。彼らは忘れがちだった彼女のことを、たくさんの理解と愛情でつつみます。そして、物語は家族全員のパーティーでハッピーエンドを迎えるのです。
著者等紹介
ニュッスリ,ローズマリー[ニュッスリ,ローズマリー][N¨ussli,Rosmarie]
1937年生まれ。小さな村の農場で育つ。商業科の試験に合格後、秘書として働く傍ら夜間学校に通い、子どもの頃からの夢であった小児科医となり、長年にわたってチューリッヒ子ども病院の集中治療室および早産児治療部にて医長をつとめる。児童、思春期精神科医の専門医となった後、1986年からチューリッヒ子ども病院の精神医学、心身医学部門の主任医師
ゾルベルガー,アルトゥル[ゾルベルガー,アルトゥル][Sollberger,Arthur]
1937年生まれ。ショーウィンドウデザインを学んだ後、絵の道を志す。ロンドン、パリ、ブリュッセルで行われた素朴派の国際展示会に参加し、その作品はバーゼルやチューリッヒの個展でも紹介されている。子ども番組「シュピールハウス」で「ホレおばさん」「かえるの王様」などのイラストを手がける
人見佳枝[ヒトミヨシエ]
1970年神戸市生まれ。1994年近畿大学医学部卒業。2000年近畿大学大学院卒業。2000年より2011年まで同大学精神神経科学教室講師。2010年4月よりISAPZURICHに留学中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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