目次
文化人類学を学ぶために
文化人類学とはどのような学問か？
進化主義と伝播主義
近代人類学の夜明け（１）マリノフスキーをめぐって
近代人類学の夜明け（２）ラドクリフ＝ブラウン
アメリカ文化人類学の出発：ボアズとその弟子たち
構造主義以前の文化人類学
構造主義の系譜
構造主義と文化相対主義
構造主義以後の文化人類学
アメリカ「帝国」完成期の文化人類学
教育人類学と心理人類学
教育人類学の理論的問題
人種主義（ｒａｃｉｓｍ）と人権（ｈｕｍａｎ ｒｉｇｈｔｓ）
日本人類学の道程
著者等紹介
原尻英樹［ハラジリヒデキ］
立命館大学産業社会学部教授（エスニシティ論担当）。１９５８年福岡県大牟田市生まれ。九州大学教育学部卒業。同大学大学院教育学研究科博士後期課程中退。ハワイ大学政治学博士（Ｐｈ．Ｄ．）、九州大学教育学博士（教育人類学）。放送大学教養学部文化人類学助教授等を経て、現職。専門分野：文化人類学、教育人類学（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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うえ
7
日本でなぜ心理人類学が普及しなかったかについて言及。戦後人類学の草分けである石田英一郎は、文化人類学の中で歴史研究をしていたクローバーに傾倒しており、岡正雄は英国社会人類学に依っていた。後続の東大人類学は、調査の始まりが国内であり農村社会学の影響下にあった。当時は文化人類学と見分けがつかなかったという。戦後は米国の統治の為にこれらの研究は遂行されており、米国内で発展していたジャンルよりも英国型を支援する形になった。心理学に於ても文化心理学の発展は近年であり文化は別だという普遍的心理が前提になってしまった。2021/05/18
Kan T.
1
数年ぶりの再読で、はじめて「本書の学習を終えてから、竹沢の本（『人類学的思考の歴史』）と比較すると、学説史についての理解をより深めることができるだろう。」という一文があることに気がついたのだが、100%そう思う。2022/06/02
