内容説明
在日朝鮮人文学のアイデンティティを主眼に在日朝鮮人文学の変遷を追い、“在日”文学の現在を照射する。30年に及ぶ論究の集大成。
目次
1 在日朝鮮人文学の全体像(在日朝鮮人文学の変遷;“在日”文学の変容と継承;在日朝鮮人文学のアイデンティティ ほか)
2 作家・作品論(金達寿文学の位置と特質;金石範『火山島』覚書;金泰生の作品世界 ほか)
3 “在日”文学はいま(“新しい人”を読む―金重明・玄月・金城一紀;「国籍」をめぐる論争―金石範と李恢成;小説は裁かれるか―柳美里 ほか)
著者等紹介
磯貝治良[イソガイジロウ]
1937年、愛知県知多半島に生まれる。愛知大学法経学部経済学科卒業。1977年から名古屋で「在日朝鮮人作家を読む会」を主宰、会の文芸誌『架橋』の編集発行人。さまざまな仕事を経験しながら創作、批評活動をつづけ、「NPO法人三千里鉄道」など社会活動にも加わっている
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