内容説明
「刎頚の交わり」「臥薪嘗胆」「士は己を知る者のために死す」…。広く読みつがれてきた「人生の見本市会場」とも評すべき『史記』、そこに込められた叡知を読みとる。
目次
1章 出処進退における苦悩と信念
2章 春秋の賢人宰相が見せた出処進退
3章 純粋さ故に悲劇的になった引き際
4章 打算的な行動をとった場合の引き際
5章 権力は永続的ではないことを教える引き際
6章 引き際も策士的であった縦横家たち
7章 出処進退を誤らせなかった思慮深い行動
8章 権力の亡者が辿った出処進退
9章 ナンバーツー三者三様の引き際
著者等紹介
森友幸照[モリトモコウショウ]
山口県出身。1953年、早稲田大学法学部卒業。経済雑誌ダイヤモンド社に入社。編集記者、編集長を経て退社。以後、主として歴史分野の執筆、講演活動を行う。また、早稲田大学ビジネススクールで講師として講座(経営思想史)を担当した
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感想・レビュー
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ari
1
政治も仕事も人生ももっと引き際を大切にすべき。終わりよければ全て良しを実現してほしい。国によって引き際の美学は異なる。日本人は未練タラタラよりも、悔いなし、満足だという形を良しとする。いろはにほへとには日本人の引き際の感性が詰まっている。色は匂へど散りぬるを我が世誰そ常ならむ有為の奥山今日越えて浅き夢見し酔いもせず全てのものは一瞬光り輝くがやがては散ってしまう私が住むこの世界もいつまでもあると誰が言い切れるだろうか色々ある世間を今日も越えていく浅く儚い夢を見まいそれに酔いしれもしまい2012/10/24