出版社内容情報
■著者からの推薦文
もともと本書は「入門者向けにCPUのしくみを解説してほしい」という依頼があって執筆したものです。ただこの「入門者向け」というのは非常にあいまいな言葉で、パソコンの分野であればともかく、特に話がCPUとなるとどういった人が入門者に該当するのかはっきりしませんでした。そこで過去に出版されたCPU関連の本をリサーチしたのですが、この分野はもともと出版されている本が少なく、しかもその多くは特定のプロセッサを対象としたテクニカルマニュアル的なものだということが解りました。
それであれば「CPUとはまったく無縁の人でも読み物として目を通すことができる内容に」ということで執筆を開始したのですが、「滅多に出版されないCPU関連の本なのだからこの機会にできるだけCPUに関するいろんな話を盛り込みたい」という個人的な欲が生まれ、気が付けば導入部分である1章(CPUとは何か)と6章(CPU高速化のキーワード)では内容の深さに大きな開きが生まれてしまいました。従って、本書を手に取られる方は、興味のあるところから読んでいただければ有難いと思っています。
また7章、8章の「CPUの歴史」では、古い文献がなかなか見つからず苦労しましたが、各世代のCPUのアーキテクチャの流れを説明できたことで、個人的には満足しています。こちらのほうは読み物として目を通していただければ幸いです。
■出版社からの推薦文
現在、コンピュータ技術を学ぶというのは、プログラミングやアプリケーションといったソフトウェアについて学ぶこととほとんど同義になっています。巷にはたくさんのソフトウェア関連の雑誌や書籍が並び、より初歩的なものから高度なものまでさまざまな情報が溢れています。
また、パソコンや携帯電話といった情報機器はその完成度が上がるにつれて、かつてテレビやラジオがそうであったように、どんどんブラックボックス化が進んでいます。ハードウェアがブラックボックスになるからこそ、ソフトウェアはより自由な発展が可能になったというメリットもありますが、その反面、ハードウェアに対する知識を得る機会はどんどん減っているのではないでしょうか。
本書は、こうした現状を踏まえ、もう一度ハードウェアを見直し理解するための入門書となっています。コンピュータのもっとも重要な部品であるCPUのしくみと動作について、多くの図版を交えて立体的に理解できることを目指しました。また、世界初のCPU「4004」からRISC型CPUの出現、そして最新の組み込み機器向けCPUといったCPUの歴史と現状についても多くの誌面を割いて解説しています。
本書で得られる知識は、コンピュータ関連の仕事をなさっている人にとって、すぐに役立つものではないかもしれません。しかし、コンピュータは常にソフトウェアとハードウェアがともに発展していくものです。ぜひともこの機会に、CPUの奥深い世界に触れてみて下さい。
■著者略歴
藤広哲也(ふじひろ てつや)
1960年生まれ。電気通信大学卒。カシオ計算機(株)で開発に従事したのち、コンピュータ/ビジネス雑誌編集者、ゲームプランナーなどを経て31歳で独立。業務用AV機器およびアーケード・ゲーム機の開発・販売を行なう。
現在は、システムデザイナーとして小型機器からコンピュータシステムまでのコンサルティングを行なっている。編著書に『組み込み型Linux導入・開発ガイド』(すばる舎)がある。
■目次
第1章 CPUとは何か
――コンピュータのしくみと構成
1-1 知られざる「CPU」の存在
1-2 コンピュータのしくみ
1-3 コンピュータの各機能の役割
1-4 CPUの行なう4つの基本処理
1-5 CPUの内部構成
第2章 デジタル回路のしくみ
――トランジスタと論理回路の基本
2-1 トランジスタのしくみと動作
2-2 6つの基本論理回路
2-3 フリップフロップ回路
2-4 CPUの内部を構成する論理回路
2-5 2進数と浮動小数点演算の問題
第3章 CPUの命令
――基本的な命令の種類とその動作
3-1 命令の処理とその記述
3-2 命令の種類とその動作
第4章 プログラムフローとCPUの動作――電卓プログラムが動くしくみ
4-1 電卓のハードウエア構成
4-2 電卓プログラムと各種データの定義
4-3 パワーオンイニシャル処理
4-4 キーオン/オフ処理
4-5 キーファンクション処理
4-6 終了処理
4-7 パソコンの場合のプログラム
第5章 CPUのアーキテクチャと周辺機能
――2つのアーキテクチャとCPUをフォローする機能
5-1 CISCとRISC
5-2 CPUをフォローする機能
5-3 CPUのワンチップマイコン化
第6章 CPU高速化のキーワード
――さまざまな高速化の手法とそのしくみ
6-1 高集積化に伴う高速化
6-2 パイプラインアーキテクチャ
6-3 スーパースカラ
6-4 命令セットの拡張
第7章 CPUの歴史・前篇
――世界初のCPUから32ビット時代まで
7-1 世界初のCPU「4004」
7-2 8ビット時代
7-3 16ビット時代
7-4 32ビット時代の到来
第8章 CPUの歴史・後篇
――x86系の台頭からRISCの登場まで
8-1 x86系CPUの発展
8-2 さまざまなRISCプロセッサの登場
8-3 CPUの今後
内容説明
CPUの基本的な動作のしくみから高速化を実現する最新のアーキテクチャまでをわかりやすく解説。
目次
第1章 CPUとは何か―コンピュータのしくみと構成
第2章 デジタル回路のしくみ―トランジスタと論理回路の基本
第3章 CPUの命令―基本的な命令の種類とその動作
第4章 プログラムフローとCPUの動作―電卓プログラムが動くしくみ
第5章 CPUのアーキテクチャと周辺機能―2つのアーキテクチャとCPUをフォローする機能
第6章 CPU高速化のキーワード―さまざまな高速化の手法とそのしくみ
第7章 CPUの歴史・前篇―世界初のCPUから32ビット時代まで
第8章 CPUの歴史・後篇―x86系の台頭からRISCの登場まで
著者等紹介
藤広哲也[フジヒロテツヤ]
1960年生まれ。電気通信大学卒。カシオ計算機(株)で開発に従事したのち、コンピュータ/ビジネス雑誌編集者、ゲームプランナーなどを経て31歳で独立。業務用AV機器およびアーケード・ゲーム機の開発・販売を行なう。現在は、システムデザイナーとして小型機器からコンピュータシステムまでのコンサルティングを行なっている
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感想・レビュー
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