内容説明
私は上海で3年前に建築用の塗料会社を立ち上げた。本書にはその会社設立や運営におけるさまざまな出来事を記したが、思い返せばトラブル一色だった。従業員の裏切りに遭い軟禁されたり、共同経営者の差し金で暴行を受けたり、警察とグルになってハメられ拘置所送りになったこともある。中国経済の先行きが不安視されるようになった現在は減ったが、少し前は「中国で起業したい」と言う者が数多くいた。しかし、体験者である私からすると、「そんなに簡単なものじゃないから、よほどの覚悟がないならやめておけ」と言いたい。本書を読めばそのことが分かってもらえると思う。
目次
序章 私が中国で会社をつくるまで(初めての中国とのビジネス;地方の横暴な警察官 ほか)
第1章 中国人とともに会社を立ち上げる(たちまち資金がなくなった;ストライキで従業員が工場長を監禁する ほか)
第2章 トラブルまみれの会社運営(友人に助けてもらい、順調に会社設立;退職した会社から従業員がやってくる ほか)
第3章 大嫌いだが憎めない中国と中国人(謝らない国中国;認めてしまったばっかりに ほか)
第4章 最終的に私の会社はこうなった(完全に商売に行き詰まった;中国でのアルバイトと時給 ほか)
著者等紹介
高杉裕二[タカスギユウジ]
1971年大阪生まれ。子どもの頃から中国の歴史が好きで、京都外国語大学に入学し中国語を専攻する。1994年に大学卒業後、大手製菓会社に入社。その後、東京、日本国内の営業を経て、2002年に中国上海駐在。上海工場の立ち上げ、中国国内営業を経験する。3年の任期を終え、日本に帰国後、同社の海外事業推進部にて韓国、タイ他世界を相手に貿易業務を担当。海外への赴任希望により同社退職後、電子関係会社の台湾台北販社に駐在。数年後に塗料会社の上海営業所所長となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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fuku66
たわらばし
はなちゃん
ふみ
お惣菜パン(Tobe)