感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
河瀬瑞穂@トマト教司祭枢機卿@MMM団団長
30
教科書には載っていませんが、幕末好きで調べている人には大体知られている内容のまとめ、という感じ。読みやすいのでざっとおさらいするにはちょうど良い一冊。歴史の本論ではないですが、歴史の面白さ、この時代の面白さを補強する、良い副読本。2013/05/22
onasu
28
教科書には載っていない。そりゃ、個々のエピソードまで出題範囲にされちゃ敵わない。でも、無味な暗記だけの勉強もつまらない。 幕末は幕府サイドも多士済々。夷狄から国を守り、てのは幕府も薩長もやり方を違えていただけ。その意味では、人、物は幕府から受け継いだものも多い。金はなかったけど。 そして僕らの理解は、司馬先生の作を始めとした、歴史小説で培われている部分も。個々のエピソードは、脚色も含めフィクションの可能性大。 そこいら辺を、実はそれね、と小ネタ的に紹介してくれる。歴史好きには気楽に読める一冊です。2014/05/05
maito/まいと
21
歴史の研究はここのところ飛躍的に進んでいる。これまで画一的だった解釈に幅が出来て、かつ様々な説が飛び交う環境が出来たことで、史料の解釈も拡がっていった。幕末はその流れの中で見方がどんどん変わる時代であろう。江戸幕府は後れていた、薩長は先進的だった、などなど勝者ありきの発想から飛び出て、その時代のその時を捉えるための入門編として、本作は良いきっかけになるだろう。新しい見方や知られざる日本人、意外な真実など普通の幕末では満足しない方におすすめ。2015/02/24
BluePlanet
15
★2.8 2013年2月26日発行。歴史とはある意味勝った側からの記録と考えると、確かに何が真実かは時の経過とともに不確かにならざるを得ないのだろう。その意味で教科書で習う歴史が全て正しいと言えないというのは頷ける。また、この本のなかでは、教科書には出てこないが、幕末に実はこういうことがあったというトレビア的な話題も満載。1860年の遣米使節の日本人の中に、テーマソングまで作られたトミー(立石斧次郎)の話は面白かったですね。2017/10/12
オリーブ
10
学校の授業って試験を前提にしたものっていうのがそもそも興味を失わせているのではないだろうか。少なくともだから私は歴史って好きじゃなかった。そして今、点数などから離れてみると歴史が好きになってこういう本が読みたくなって手に取るようになった。教科書の歴史ってやっぱり勝ち残ったものからしか語られてない面が多いんですね。そういった植え付けられた一方向からじゃなくてあの英雄たちを別の目からみてみるのも現代に生きる私たちが自分の目で感じる面白さであってそれも歴史の一部なんだと思った。2015/11/26