内容説明
歴史の闇に葬られた「60」の鉄道タブー。鉄道の世界には触れてはいけない話がある。
目次
第1章 隠蔽された鉄道(国鉄最大のタブー「マニ30」―国鉄職員も知らない!?完全極秘の現金輸送列車;市史から抹殺された駅名―開業目前でついえたディズニーランド駅 ほか)
第2章 天皇と鉄道(天皇が乗る列車―豪華絢爛の専用列車「御料車」とは?;お召列車秘密のルール―天皇の特別列車には規則が満載 ほか)
第3章 戦時下の鉄道(戦争が鉄道を発達させた―鉄道で運ばれる兵士、武器、物資;戦勝祈願のために列車に乗ろう―戦時中の旅客獲得キャンペーン ほか)
第4章 鉄道と利権(国の気分で買収された私鉄―民営鉄道を認める「私設鉄道条例」の罠;鉄道の運命を変えた軌間―在来線の軌間が1067ミリなワケ ほか)
第5章 鉄道ガチバトル(阪急が燃やした国鉄への執念―乗り換え案内はいたしません!;関西鉄道vs東海道本線―値下げ、値下げの仁義なき客争奪戦 ほか)
著者等紹介
小川裕夫[オガワヒロオ]
1977年、静岡県静岡市生まれ。行政誌編集者を経て、フリーランスライター。旅、鉄道、地方自治などが専門分野(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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dzuka
2
現金輸送列車から御召列車まで、なかなか表立って語られない光と闇の鉄道の歴史を存分に盛り込んでいる。 中でも、鉄道創成期の鉄道の鉄道の急激な発展と統合は、今のJRの苦悩に直接つながっているようで、鉄道だけまだ戦後なのではないかと思ってしまった また、新幹線の建設時の反対も多く、訴訟までおきたという逸話はとても興味深かったし、「のぞみ」の静岡飛ばしの遺恨が、今回のリニア問題の伏線が隠されているような気がした。 それから長年謎だった、大阪駅と梅田駅、三ノ宮駅と三宮駅が独立して存在する理由がようやく解けた。2024/06/15
うゑしま
2
雑学的な本だけど、それなりに楽しめた。 舞浜の駅名が「ディズニーランド」ではない、とか、東京の私鉄や地下鉄がJRと相互乗り入れしているのに対し、関西では相互乗り入れしていない、とかいわれて、「そういえば…」って感じになる。どっちも、ちゃんとした理由があるってのは面白かった。2018/05/10
たかしくん。
2
結構ワクワクしながら読んだ記憶が。
伊 謄
2
趣味の本は気楽に読みたいものですが、なかには残念ながら薦めがたい書物もありますね。 この『封印された鉄道史』にしても、筆者はあとがきで「本書では鉄道会社が決して公にしない「封印された」逸話を数多く集めている。」と記していますが、いずれも何かに書かれたりしてきたもので、決して筆者が発掘してきたようなものではありません。せいぜい話題になることがきわめて少ないような逸話というレベルなんですね。 また、文中の記述にも首を捻るような箇所もありました。 例えば、第三章の戦時下の鉄道にある「プロパガンダの花電車2011/04/14
ハキ
1
タイトルと表紙が仰々しい。中身はさくさく読める鉄道小ネタ集。2013/01/06