内容説明
西軍が城下に突入するや、忽ち急を告げる警鐘が乱打された。娘子軍らは薙刀を小脇に抱え込んで、城に駆け込もうとするが、既に城門は閉ざされてしまって、入場出来ない。彼女らが敵と遭遇戦を迎えたのは、泪橋の袂だった。中野竹子は薙刀を振るって突進をするが、突如転倒をして、銃弾をもろに受けてしまう。偶然が作り上げた娘子軍の悲劇、他二篇の女たちの飽く無い戦い―。その後会津藩には、更なる苦難が待ち受けていた。
著者等紹介
波村雪穂[ハムラユキホ]
東京都出身。新劇団「現代座」文芸演出部・演出助手。「東宝株式会社演劇部」日劇制作室。舞台監督兼演出助手を経て後、映画に転向。「劇映画」「TV映画」「教育映画」「記録映画」。演出作品多数。現在は執筆に専念の身
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