内容説明
遠い未来の地球。そこには“族人”と呼ばれる動物種族たちが暮らし、“人間”は“古書”という書物に記される伝説になっていた。世界は“鹿の帝国”と“獅子の帝国”に二分され、互いに領土を広げようと鎬を削っていた。あるとき“鹿の帝国”に突然、その伝説の“人間”が現れた。“人間”は自分が遠く西の大山脈の盆地にある都市からやってきたこと、その都市が“鹿の帝国”を侵略しようとしていることを語った。“鹿の帝国”の王、“高角王”は召集した貴族たちを前に、この“人間”の語った内容を証明した者には封土を与えると宣言した。その宣言の下、多くの調査隊が派遣された。そんな中、“駱駝族”の貴族、二瘤賢治は自ら調査隊を率いて旅立ったのだが…。未来の地球を舞台にした“族人”たちのオデッセイ、ここに開幕。
著者等紹介
浜田実[ハマダミノル]
1971年生まれ、東京都出身。SF好きがこうじて小説を書くことに。『“族人”たちのオデッセイ』が最初の作品
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