内容説明
今日もまた夕日が沈み、やがて夜がやって来た。昭和２０年８月３０日、錦州省黒山県黒山街、この日の夕焼けは、何だかとても悲しそうに見えた。夜とともにすさまじい悲劇がおとずれ、１０歳の少女の太平洋戦争はこの夜から始まった―黒山県から葫蘆島まで、夕日に始まり夕日に終わる、愛と死と生と闘いの物語。
目次
小さな学校
終戦の日
まつばぼたん
中秋節
一円札
錦州へ
赤いチャンチャンコ
満州育ち
冷たい病室
南山に眠る
五月の夜空に
さようなら満州
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- 和書
- 山その日この人 〈上〉
