出版社内容情報
ノーベル文学賞受賞の、イタリアを代表する劇作家の戯曲をイタリア語からの翻訳で収録。【内容目次】「(あなたがそう思うならば)そのとおり」「考えろ、ジャコミーノ!」「リオラ」「大かめ」「狂人の帽子」「作者を探す六人の登場人物」「エンリーコ四世」「今宵は即興で演じます」/解説/年譜
内容説明
ビランデッロの代表作「作者を探す六人の登場人物」ほか2作品をイタリア語からの翻訳で収載。イタリア年(2001年)に先がけて刊行。
著者等紹介
白沢定雄[シラサワサダオ]
1935年生まれ。京都大学大学院イタリア文学専攻中退。1961~75年まで在イタリア。現在東京在住
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感想・レビュー
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rinakko
7
読んでみたかった「作者を探す六人の登場人物」。あと、「エンリーコ四世」と「今宵は即興で演じます」の三作品。2016/10/18
nightowl
4
大好きな作家である皆川博子のエッセイやインタビューで著者名を知り、「作者を~」が上演されるとのきっかけで読み出したけれども、他二作も負けず劣らず混沌としている。恩田陸「中庭の出来事」はこちらへのオマージュなのでは。演じるとは?フィクションとノンフィクションの違いとは?と考えているうちにあらぬ方向へ踏み出したらしき三作。"劇中劇"と"作中の現実"との境目が曖昧になる「作者を探す六人の登場人物」「今宵は即興で演じます」、正気と狂気は紙一重「エンリーコ四世」どれも非常に濃密な三作。2017/11/12
のうみそしる
1
虚実ないまぜ、ピランデッロの得意技。演じるとは、一体なんなんだろう。2020/02/26