内容説明
世界にはなぜ豊かな国と貧しい国があるのでしょうか?あるときに発展していた国が停滞したり、逆に停滞していた国が急速に発展し始めたりするのはなぜでしょうか?日本も急速な成長から停滞へと変化しましたが、なぜそのようなことが起きたのでしょうか?本書は、そのような日本経済にまつわる様々な問題について、事実・理論両面から考える「日本経済論」のやさしい入門書です。大学で学ぶ学生のみならず、日本経済に関心の深い社会人・ビジネスマンにもおすすめの一冊です。
目次
第1章 豊かな国、貧しい国
第2章 同じ国が停滞し、また発展するのはなぜか(1)―成長会計による分析
第3章 同じ国が停滞し、また発展するのはなぜか(2)―生産性の国際比較
第4章 経済変動
第5章 失業とインフレーション
第6章 所得分配と格差社会
第7章 グローバリゼーションはどれだけ重要か
第8章 人口減少と少子高齢化
著者等紹介
原田泰[ハラダユタカ]
株式会社大和総研チーフエコノミスト。1950年生まれ。1974年東京大学卒業後、同年経済企画庁入庁、ハワイ大学経済学修士、経済企画庁国民生活調査課長、同海外調査課長、財務省財務総合政策研究所次長などを経る。著書に『日本国の原則―自由と民主主義を問い直す』(日本経済新聞出版社、2007、石橋湛山賞受賞)、『昭和恐慌の研究』(東洋経済新報社、2004、日経・経済図書文化賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夕刻
2
データと理論に基づく俗説・通説批判が面白く、原田泰の著書を読んだ後は爽快感が味わえる。逆に日常のメディアなどで報道されている俗説・通説のなんと稚拙なことかを理解し、ものの見方を考えさせられる。 本書は日本経済論とタイトルにある通り日本経済の包括的な見方を学ぶものであり、理論で事実を分析するのではなく、事実から理論の重要性を学ぶスタイルをとっている。なので、経済の素人でも十分に楽しむことができ、なおかつ事実に即した理論を学べる。 2010/08/31
やす
1
マクロ経済学の実例としての日本経済の解説。理論の詳しい説明は別の書籍を当たるべき。少子化問題において、日本が年金を貰い過ぎっていうのはびっくりした。2010/09/19