内容説明
見慣れない記号や難解な数式に泣かされず、文章と図版による解説のみで統計学のエッセンスがマスターできるユニークな統計学への入門書。身近で親しみやすい具体例を基に、読者が自分の頭で考えることで理解していく解説のスタイルをとり、統計学の基本的な諸概念と実際の手法が自然に身に付くように工夫されている。初めて学ぶ人にとってのテキストであるとともに統計学に関心のあるすべての読者にとって含蓄のある「読み物」でもある。
目次
1章 統2章 収集さ2 収集された標本の記述
3章 データのまとめ方
4章 分布の形状
5章 標本から母集団へ
6章 標本間の比較
7章 有意性検定の応用
8章 関係の解析
著者等紹介
加納悟[カノウサトル]
1950年金沢市に生まれる。1973年京都大学工学部数理工学科卒業。工学博士。現在、一橋大学経済研究所教授
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽん教授(非実在系)
3
本文中、著者が問いかけ考えさせてからその説明を行う箇所が頻出する。つまり、各章末の練習問題を無視しても自動的にある程度復習できるように工夫されている。数式も平方根がわかれば良い程度でかつ短い式ばかりであるため、最大限数式(というか確率)の計算を避けるようになっている。標準偏差と正規分布の図がわかれば検定がわかるように出来ていて、かつ確率的な考え自体にはじっくり浸かるよう設計されている本としてパイオニアではなかろうか。2016/09/23
バジンガ
2
10年前に問題を解きながら正規分布、有意性の検定まで勉強したつもりですが、再読。わたしの数学脳の長期記憶は、とても弱いのか、とても新鮮に読めました。理解したかどうかは、別ですが。 #統計学 2019/03/03
λ
1
統計学読本、といった感じ。とにかく丁寧に書かれています。丁寧さはこれが一番。しかし、かえってエッセンスが何なのか分からなくなってしまうこともあります。要点をざっと覚えてしまってから、「でもこれって本当はどういうことなの?」と疑問に思ったときにこの本を読むのがとてもいいと思いますよ。最初に入ってしまうと、文字量に圧倒されてしまいます。とてもいい本です。2017/03/06
きみどり
1
統計学入門書。やっぱり頭が悪いのか、「涙なし」にとはいかなかった。しかしめげずに頑張りたい。2015/02/06
u-one
1
統計学の本は初読。途中に練習問題があり、いつもと違うあたまの使い方をしないとならず、大変でもあり、新鮮でもあり。2014/12/22
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