内容説明
娘の誕生日に合わせて一時退院する母。久しぶりに作る手作り餃子。肉がほとんど入っていない母の餃子。すでに生活は限界だった。けれども母娘は、共に誓い合った夢のため、はかなくも懸命に生きてゆく…。２５万人が泣いた！この世で最も切ない涙の母娘愛。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サク
41
幼い頃に抱いた夢を両親が叶えてあげたいと思う気持ちは痛いほど分かる。どんなに高額であっても、『この子の為なら』と可能性を求めて行動する母親の姿が胸をうつ。いじめを考える絵本『おおきなあな』が浮かぶ。幼くして父親を亡くし、さらに、働きづめから病床に伏す母親の姿が映し出される。娘が歌手になるという夢を諦めかけた心の『あな』を埋めたのは、母親の死を迎え始めた必死の訴えであった。母親の死と共に、歌手という夢が実現する。愛するわが子を最後まで信じ抜いた母親の姿なくして彼女の歌手デビューはあり得なかった。感動の一書。2015/04/14
できアン
3
夢と約束の話。あまり心に響かなかった。もっとじっくり読めば違ったのかもしれない。2013/02/19
ちゅうに
3
いいお話だと思う｡前読んだときも､中国式の餃子がすごーく気になった気がする｡2012/10/24
takapin
3
いつもは読まないジャンルを、と思って中学生の時に手にした本。結局、自分には似合わないジャンルだったけれど、不思議と印象に残るシーンがたくさん。
蒼姫
2
小さいころに父親をなくし母親と２人苦労しながら夢にむかってがんばるお話。働きづめで病気になってまで子どもの夢を支える母親に胸をうたれるし淋しいのを我慢してお母さんとの夢だからとがんばる娘がけなげ。でもやっぱり夢よりも家族の時間を大切にして欲しかった。2017/09/03
