内容説明
パオは都会の片隅の1軒家に生まれた。パオの母親のネロは、3匹の子犬を産んだ。3匹の名はパオ・コロ・トトだった。とてもささやかで暖かな家族だった。しかし、パオたち兄弟は離れ離れに…そして、そこで起こるさまざまな出来事…。パオは強くなっていく…。2000年、春。ケータイサイトで発表され、アクセス数2000万件を突破した連載小説『Deep Love』シリーズ。その第1部『アユの物語』に登場したパオがアユと出会うまでのもう一つの物語。
目次
Pao’s Story(家族;鼓動;箱)
Another Story(約束)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maimai
37
動物虐待、動物から見た人間の姿をテーマにした物語に思えます。飼い主に捨てられたり、人間のいじめの標的になり舌を切られたり、兄弟が保健所送りになって殺されたりなど様々な仕打ちを人間からされて人間不信になったパオがアユやおばあちゃんの優しさに触れていき幸せになっていく物語です。弱い者がさらに弱い者を虐める社会の中でしわ寄せがくる動物の姿、年間21万匹の動物が殺処分されている現状を描いています。パオが可哀想だったけれども最後に幸せになってとても嬉しかったです。2016/08/07
anchic
4
犬からの目線を主体とした物語。何が言いたいのかさっぱりわかりませんでした。携帯小説を読むのは自分にとって苦痛でした。2012/12/05
真琴
1
再読です。このシリーズはホントに切ないですね。一番はアユの物語が印象的でしたが,今回の作品はパオの目線で描かれている,犬から目線って今まで読んできた本とかあんまりなかったからちょっとって思ってたけどホントに悲しかった。この人の作品はちょっと苦手かも知れません、いい飼い主に出会い幸せになって貰いたかったでもパオはアユに出会って良かったのかな…2013/02/18
小高まあな
1
今までで一番理解はできた。でも動物愛護を訴えるならば、「守りたいものができたから倖せだった」という人間の視点は如何なものか。真っ当な飼い主に飼ってもらえないのは悪意がなくとも、虐待に近いと思う2010/10/04
住田知弘
0
犬目線の物語…確かそうだったと思う。小説を読むのが苦手だったが携帯小説はスラスラ読めた気がした。