感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
55
東松原駅そばの古書瀧堂にて購入。十年以上かかって完結したらしい。「劇画」を作り上げることになる辰巳ヨシヒロの自伝であり、戦後の大衆史でもある。上巻は、日の丸文庫唐「影」が出版されるまで。辰巳ヨシヒロの漫画への熱い思いと葛藤、家族との諍いが、丁寧に綴られていく。下巻に進もう。2025/08/19
リカステ
6
図書館で何となく手に取ったら、中身も漫画だったのね。有名な方なのだろうが、生憎存じ上げない……。 漫画を書くことに対する意欲がすごいと思う。2015/12/11
seichan
4
アニメ映画「TATSUMI」を見て、つい読みたくなって借りてきちゃった。辰巳ヨシヒロの自伝マンガ。日本の戦後まもなくの雰囲気、関西の猥雑かつはんなりした雰囲気、貸本マンガの世界、いろいろと伝わるものがある。歴史の証言やね。 2019/09/07
ぐうぐう
2
おもしろすぎる! 辰巳ヨシヒロ版『まんが道』、いや、『げきが道』とも言える自伝的作品だが、同じ時代を描いていながらも藤子Aの『まんが道』とは肌触りがまるで違う。それは『まんが道』で満賀と才野が初めて手塚治虫と邂逅するシーンで手塚から強烈なオーラが発光していたのに対し、『劇画漂流』の主人公・勝見は初めて会う手塚に、近所のお兄さんと変わらない印象を持つことによく表れている。そもそも勝見は夢のためというよりも、生活のために漫画を描き続けているのだ。(つづく)2009/09/20
龍國竣/リュウゴク
1
著者の自伝的長編。この巻では新しい表現方法に意欲を示すまでが描かれる。手塚治虫との交流、長谷川町子に認められた経験、同じ職場のさいとうたかをなど、漫画史の重要人物が相次いで登場する。それと並行して、その時代に流行した作品や事件も綴られる。 2012/12/30
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- 電子書籍
- 月刊C MAGAZINE 1996年1…