感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しましまこ
18
「刺星」これは「ネムノキ」とセットでとにかく凄いとしか…「面子」ほのぼのと思わせといて、1カットで足元が崩れるような恐ろしさ。「香雨小僧」桃の色香かはたして梅か?夢の境目が危うい。2015/02/23
バニラ風味
15
絵もお話も、不思議な味わい。あれ?ともう一度、見直したり、まじまじと絵に見入ったり。ちょっと危ういと思ったり、妙に納得したりして。私は「面子」が気に入りました。助けた狐の恩返しだと思っていたのに、実は…というストーリー。スクリーントーンの効果?白黒なのに、なんとなく、桃や星の色などが見えてくるような気がしました。2018/11/19
ごま
13
出版順とは逆に、星匠の後に。うーん、すごい。どちらかというとこの初期の作品群のほうが好き。表情が人間らしいしお話が好みだ。特に「ワオンアパート」、こういうのを読みたかったし見たかった。どの頁にも五線と記号が散りばめられ、デザイン性が本当にすごい。扉絵のアパートが堪らない。決してすらすらパラパラ読めない。ひとコマひとコマ美しい。ヒャッとしたり不思議だったりいろんなタイプのお話のなかで、冒頭の歯医者さんとチョコレート好きな子どもたちが微笑ましかった。2015/02/28
gelatin
12
★★★★★ 最高なんですよ。いやほんとに。もう一冊欲しいと思いながらまだ果たせない。構成された画面の美しさと、言葉。切り絵のように貼られるスクリーントーン。フランス語の単語さえ切り取られて美しく貼られてしまうのだ。お話のテイストは幅広く、様々な好みを吸収して余りある。中野シズカに同時代作家として出会えて嬉しい。2018/09/25
mugi
7
この絵柄だからこその恐ろしさ、ほの暗いものが見え隠れしていてどことなくエロティックな一面も。多くを語らないストーリーテリングが素晴らしかった。星匠から読みましたがこっちも大変よかった!表題作は詩的で緊張感がありラストシーンが美しかった。お菓子の話なんかは相変わらずピュアでとびっきりかわいい!2014/07/13