月にひらく襟

鳩山郁子

青林工芸舎（2001/05発売）

• サイズ A5判／ページ数 188p／高さ 21cm
• 商品コード 9784883790777
• Cコード C0979

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ユキモリ]

ショート十四篇収録の短編集。ガラス越しに眺める花や鉱物、書物や空の変化、貝殻や古道具等が散りばめられた世界に棲む不思議で美しく切ない存在の美少年たち。

2016/12/02

[R子]

再読。短編14本を収録。儚く美しい幻想世界。水と階段でできた街から空想を膨らませる「ローレライ」、睡蓮の咲く池に万華鏡を隠した少年の不安を描く「リリー、ランタン、ロータス」、牡蠣の殻とサスペンスが結び付く「人魚の膝」が特に好き。長野まゆみさんの考察「螺子式少年の処方」も素晴らしい。鳩山さんと長野さんの描く“少年”は、同じ世界に住んでいる気がします。

2013/10/01

[rinakko]

再読。

2018/12/09

[rinakko]

再々読。

2019/10/22

[はなちゃん]

鳩山郁子さんの作品集の中でも、この年代の物はことのほか懐かしい。山田章博氏の初期作品と空気感が似ている気がする。初出がガロやJUNEというところがなんとも。同じ世界の住人、長野まゆみさんが考察を寄せているのもお楽しみ。

2015/03/03