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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
出世八五郎
22
3000部限定。手元のロットナンバー1948。解説が我らが呉智英氏。初版2001年の本にしては背表紙が、古い文庫本のように危うく、片手で読もうものなら、すぐにページがはがれてしまうような作りなので、両手で抱くように読んだ。白土三平や手塚治虫に近い絵柄。死を意識させる描写が多く、余白を読み取らせる作品。分厚い599ページを読むには消費的読書になり易く、私のような者には、薄い冊子タイプの方が印象を強く与えたと思う。手元に置いといていいマンガだと思う。2015/12/29
m
2
偶然楠についての論評を雑誌『潮』で目にし、600部限定という作品集を購入。常に死と隣り合わせのように短い人生を生きたという著者。「ゴセの流れ」「彩雪に舞う」が特に壮絶で、きっと生涯忘れられない作品となるだろうと思う。2015/10/19
龍國竣/リュウゴク
2
三十歳で夭折した作者の全集的集成。時代ものの、市井の人々を描いた作品群。ひとつとして無駄な余白のない、絵と科白。病室や、長編「ぼろぼろぼろ」では自殺や病、盲として深く死の意味を探っている。心臓に病を抱えていた作者の、全身全霊をかけた逸品が集う。 2012/11/30
おとむらい
1
病と闘いながら若くして亡くなった著者の作品集。死と生は人生においてもっとも卑近なテーマですが、それゆえに強く覗くには覚悟が必要だと思います。作者がつくりあげたこの作品集が、読むたびに大切なものになっていくのは自分の人生に対する執着の現われだといえば後ろ向きですが、ゴセの流れ、彩雪に舞うには救いがあります、これは素晴らしいです。2015/05/23
緑虫@漫画
0
★★★★ ベストは「大部屋」。個人的には現代モノの方が好みです。全作品集の刊行が待たれる。2024/02/17