内容説明
横溝正史といえば、杉本一文。横溝作品を始め、装画約160点を収録した待望の画集!
目次
ごあいさつ(杉本一文)
推薦文 西口明弘(木魚庵/金田一耕助勉強家)
横溝正史作品文庫カバー絵
半村良作品文庫カバー絵
土屋隆夫作品文庫カバー絵他
小池一夫・小島剛夕共著漫画「半蔵の門」カバー絵他
謎めいた身体のかたち―変転する時間と空間(元木友平(芸術集団「東北幻野」))
著者等紹介
杉本一文[スギモトイチブン]
1947年福井県に生まれる。1969年東京デザインカレッジ卒業、当校デザイン科教務助手。1970年柴永デザイン事務所勤務。「イラスト集」自費出版。1971年横溝正史「八つ墓村」等カバー装画はじまる(角川書店)。1972年フリーのイラストレーターに。1997年50歳を機に銅版画制作を始める。2017年「杉本一文 装画の世界/銅版画の世界」六本木ストライプスペース(東京)。杉本一文『装』画集と銅版画集を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
57
署名本入手。横溝正史や半村良、かつて夢中になって読み込んでいた表紙の数々がここに蘇る。いやあ、もう最高。角川文庫の横溝作品によって読書やミステリの面白さに目覚めた身としては、原体験の全てがここにあるように感じる。『八つ墓村』も『獄門島』も『病院坂の首縊り~』も、眺めているとあの頃のわくわくした思いを思い出せそうになってくる。あと半村良も杉本作品だったんだなあ。『石の血脈』とか『黄金伝説』も読んだのを昨日のように思い出せる。惜しらむは載っていない作品がある事、いつの日か決定版が出るのを心待ちにしています。2018/01/01
Kouro-hou
27
待望の杉本一文の画集である。主に表紙絵で、角川の横溝正史モノがメインだが、半村良や筒井康隆、楳図かずおや「ムー」もあるでや! 大変懐かしく、横溝角川文庫のコレクター泣かせだったバージョン違いのものも大判で掲載されている。が、残念ながら全部は載っていない。「幽霊男」前期や「夜の黒豹」後期バージョンはエロすぎていかんですか? 『半蔵の門』も手がけてたんですねー。何だかよくわからないけどコノ本はオドロ面白そう!と手に取らせる迫力がいいですよねー。2018/03/04
乃木ひかり
14
眼福。妖しげな女性や老人は本当に素晴らしい。壺中美人・スペードの女王なんか内容と照らし合わせるとニヤリとする。しかし病院坂。これは本当に凄い。不気味さ・不安感が興味を掻き立てる。下巻でセピア色になるのも泣ける。2019/02/13
蛇の婿
8
私が学生であったころ、横溝正史、半村良さんの本の表紙絵といえばこの人でした。特に横溝正史は現在の角川文庫の表紙絵が申し訳ないがこの人の表紙絵のものに遥かに及ばないと個人的に思うこともあり、ゆっくり古本で収集中。…昔古本屋で二万円の全巻揃いを見かけたことがあり、当時買えなくて枕を涙で濡らしたことがあります。買えるようになって早速二万円握りしめてその古本屋探したら既に無くなっていたという…嗚呼。そう…ブックオフが近所に出来て間もなくの事でしたね。ブックオフはブックオフで稀覯本何冊も発見できて有難いんですがw2018/05/31
ぽん
6
帯にある横溝正史といえば杉本一文。 これに尽きます。 その他に知らなかった世界に浸れました。2018/09/15