感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
梟をめぐる読書
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今もっとも〝旬〟なアーティストというだけではなく、ともに過激なエロティック・アートの開拓者として表現のタブーに挑み続ける会田誠とトレヴァー・ブラウンのインタビューが載った貴重な号。「病院」テーマというと、真っ先には『ドグラマグラ』や『アサイラム・ピース』ぐらいにしか想像が及ばなかったのだが、お見舞い/ナース服/遺体安置所/医療器具サディズム/カルテ通信/ヨーロッパ最古の精神病院の歴史など切り口が充実しており、フェチや入院経験がなくとも充分に満喫した。充実しすぎてレビューコーナーは最近少し抑え気味。2013/04/29