目次
蘇州より
カードの城
ロンドンの霧
アリスのように
森という字
若草の萌える頃
木・私の友だち
悪いヤツ
王様とロバと私
私の悲しみ〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
63
一人の少女のはずが、彼女の千変万化するイメージが素晴らしい。しかも、物憂げな訴えかける瞳はどれも同じで魅力的だ！2019/08/16
Roy
21
★★★★★ 宇野さんの創った「架空の少女」たちから少女自身の絵手紙をもらいました。少女たちは世界各国にいるようです。中国、イタリア、フランス、ロシア、イラク、タヒチ、スペイン・・・時には人魚の国や悪魔の国まで。どこの少女も僕に対し微笑んでくれません。物憂げに見られたり、侮蔑的に睨まれたり、涙ぽろぽろ流していたり、僕にどうしろと言うのでしょう。しかし、そんな少女たちの目は何かを見透かしていました。何を、かは分かりません。何を、というのが無いのかもしれませんね。でも目は心の一点を見つめるのです。2009/10/01
九鳥
19
やけっぱちな気分の日に、衝動買いした本。気だるく無表情な美少女たちからの手紙を読む。わがままで投げやりで淋しがりで少し湿っていて、旅情と詩情に溢れた恋文。ふわふわのパーマをかけて、目元までピンクのチークを入れて旅に出たら、私にもこんな手紙が書けるようになるかしら。懐かしいジャン・コクトーの詩と再会してはっとなる。2009/08/13
ヒラP＠ehon.gohon
13
こんな手紙が届いたらいいなと思う、宇野さんのおじさん願望の本です。「少女からの手紙」と言うよりも「少女たちからの手紙」だと思うのですが、こんな手紙が届いたら眠れなくなりそうです。シゲキックスのようなコンパクト画集です。2018/06/21
sige***
12
宇野氏の描く少女はけだるげで高潔。こんな少女になりたいものです。。【作者の元に届いた葉書】というコンセプトで綴られる４５枚の作品からは、空間を隔ててるのに甘い匂いがするみたい。贅沢な作品集。宇野さんの中でも好きな画風だから尚更楽しめた。2009/04/09
-
- 和書
- クリシェ
