内容説明
「詩と科学の諸軸はまず何よりも逆になっている」という詩論家ガストン・バシュラールの言葉を援用しながら、著者は「いままで現代詩は、様々な分野に多くの果実を供給してきたが、こんどは他分野から新しい恵みを奪い取るべきではないか」と語る。現代詩の構築の可能性を示唆する視角。
目次
1 (潮風のローマンス―北方抒情1;縄文の海―北方抒情2 ほか)
2 (カンブリアの末裔―ディラン・トマスにおける“海”;白大理石のポエジア―詩人ミケランジェロの一断面 ほか)
3 (北磁極へのゆらぎ―吉田一穂小論;琥珀の思想―谷川雁小論 ほか)
4 (イギリス海岸からプリオシン海岸へ;『農民芸術概論綱要』に関するメモランダム ほか)
著者等紹介
若宮明彦[ワカミヤアキヒコ]
本名・鈴木明彦。1959年岐阜県瑞浪市生まれ。北海道大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。現在、北海道教育大学教授(札幌校)。詩集『貝殻幻想』(第三十五回北海道詩人協会賞受賞)。詩誌「極光」(札幌)、「かおす」(松本)同人、日本現代詩人会、日本詩人クラブ会員、北海道詩人協会理事、北海道文学館評議員。北海道新聞日曜文芸「詩」選者、更科源蔵文学賞選考委員、北海道詩人協会賞選考委員、文学岩見沢奨励賞選考委員、さっぽろ市民文芸選考委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。