春闘の歴史と課題―労働組合の変遷とともに

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  • サイズ A5判/ページ数 75p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784883725397
  • NDC分類 366.621
  • Cコード C3336

出版社内容情報

「官製春闘」と呼ばれるなど、内容やあり方がも大きく変わってきている春闘について、歴史と課題を労働組合の変遷とともに纏めた1冊今春、総理大臣が、賃金引き上げを経営者側に呼び掛け、財界でもこれに呼応した動きもみられ、マスコミからは「官製春闘」と報じられ、「春闘」という言葉が再び注目されるようになってきた。

「春闘」とは、一般的に労働組合が、毎年、春の時期に一斉に賃金引き上げ要求などを行って闘うことをいい、俳句の季語ともなっていた。また、欧米でも「Syuntou」で通用した時代もあった程である。

かつてストが日常的であり、政治的にも社会的にも大きな関心が寄せられていたが、最近の「春闘」では、大衆行動は縁遠くむしろ忌避され、「春闘」を巡る動きは幹部中心の運動になっているようにも見受けられる。

本書は、その内容も大きく変わっている春闘の歴史と課題について、労働組合の組織の変遷とともに纏められている。


第1部 春闘の歴史と課題
1.はじめに
2.「春闘」の起源・経過
3.「春闘」の論理
4.「春闘」の本質・意義・機能
5.「春闘」を顧みた時
6.春闘と賃金問題

第2部 労働組合の変遷
1.産別
2.公務員関係等の労働関係法の変遷
3.官公労
4.3公社5現業(公共企業体等・公企体等)
5.労働委員会
6.そのほか

付属資料
資料1.労働4団体の概要
資料2.連合結成時の加盟産別(1989)
資料3?1.3公社5現業
資料3?2.3公社5現業の労働関係適用法規の変遷
資料4.産業別組合の分離・統合など組織の変遷
資料5.「春闘」の歴史…連合の結成まで
資料6.民間主要企業の春季賃上げ状況


岩崎 馨[イワサキ カオル]
著・文・その他

降籏 英明[フリハタ ヒデアキ]
著・文・その他

目次

第1部 春闘の歴史と課題(はじめに;「春闘」の起源・経過;「春闘」の論理;「春闘」の本質・意義・機能;「春闘」を顧みた時;春闘と賃金問題)
第2部 労働組合の変遷(産別;公務員関係等の労働関係法の変遷;官公労;3公社5現業(公共企業体等・公企体等)
労働委員会
そのほか)
付属資料

著者等紹介

岩崎馨[イワサキカオル]
1929年京都市生まれ。48年日本鋼管入社。53年明治学院大学経済学部卒業。64年日本鋼管製鉄労働組合連合会中央執行委員。日本鉄鋼産業労働組合連合会調査部長。全日本民間労働組合協議会調査局長。明治学院大学経済学部講師(78年4月~81年3月)を経て、85年(社)国際産業・労働研究センター事務局長。2000年(財)社会経済生産性本部社会労働部参与。(財)社会経済生産性本部労働研究センター事務局長

降籏英明[フリハタヒデアキ]
1941年長野県松本市生まれ。60年労働省入省。68年中央大学経済学部卒業。労働省労政局労働組合課。87年福岡県労働部労働能力開発課長。88年同労働福祉課長。89年労働省労政局労働組合課専門調査官。90年同課長補佐。97年中央労働委員会事務局審査第一課国営企業担当審査官。99年同調整第三課長。2001年中央労働委員会事務局を退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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