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内容説明
新図書館(アンフォーレ)の構想から運用に至るまでの経緯と、それらから得られた成果等の記録。市長、建築家、行政職員、デザイナー、図書館員、利用者など、さまざまな立場からの記述をまとめ、アンフォーレの多層性を描出!
目次
1 起動(神谷学市長インタビュー アンフォーレができるまで)
2 開発(構想段階から基本計画策定まで;事業計画策定から施設完成まで;要求水準の検証 ほか)
3 運用(アンフォーレの現状整理;より良いスタート―総論・人的資源が重要;排架計画とラベルの変更、「らBooks」の創設 ほか)
4 検証(中心市街地は活性化したか;特別寄稿2 日本一にぎやかな図書館をめざして;利用者の声1 子育て世代にインタビュー ほか)
資料編
著者等紹介
岡部晋典[オカベユキノリ]
1982年生まれ。筑波大学大学院図書館情報メディア研究科博士後期課程単位取得退学、博士(図書館情報学)。複数の大学の専任講師等を経て、現在、株式会社図書館総合研究所主任研究員。研究テーマは選書論、オープンアクセス、図書館とライフヒストリー等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ムーミン
16
アンフォーレという施設に対して、つくる側、使う側、運営する側などなど、様々な立場からの思いや願いがリアルに読みとれて、統一感のない述べられ方がとてもよいと感じました。2024/02/16
きゅー
4
愛知県の安城市に2017年、アンフォーレという複合施設が誕生した。この施設に含まれる図書館は、その先進的なデザインや利用サービスで注目されている。本書は、アンフォーレ開業に関わった様々な人のインタビューからなっている。そもそもアンフォーレ建設の最大の理由とは駅前地区の活性化のためであり、図書館はそのための呼び水として利用されたものだ。外部のコンサルタント会社に調査を依頼したところ、この規模の人口で賑わいを創出できる民間施設は無いと言われ、消去法で決まったものが図書館だったそうだ。2025/05/09
鳩羽
3
病院の跡地で、安城市の一等地を中心市街地活性化のために利用すると言う至上命題のために、市長や議員などの話し合い、視察といったトップの話から、計画、実現に向けての人の参集、運用のための計画、職員の現在の運用実態など、ひとつの図書館の建設と運営に関して、多角的に書かれている。ひとつの計画、建設でもこれだけの多くの人が関わり仕事をしていることに、素直に圧倒されつつ、職員の歯に衣着せぬ物言いに笑ってしまった。いろんな利用の仕方があるし、多岐に渡る図書館サービスが現実的に一望できる良い本。2024/05/30
skr-shower
2
他地区図書館本。図書館を街の賑わいに、は難しい。本当は地域の底上げ・格差減少の核になれば良いのだが。コンパクトシティにこれからなっていくのだろうけど図書館が核になり得るのか、無料貸本屋とは言わせまい。2023/07/25
Mie
1
ひとつひとつ、細やかなインタビューや記事が載っているので具体や現場の温度感が分かって面白い。かつ、辛辣な意見も載っていたりするのでそれもまた面白い。 図書館がまちの賑わいの拠点となるには外に出てもらう必要があるけど、実際それが達成できるか?というと、いかに図書館が外に出ていくかとリンクしていく気がする。実際、「施設の」賑わいにはなるけど「まちの」賑わいにはなっていないというのが現状に近いのかも。2023/04/28