内容説明
我が国で初めての公開図書館「芸亭」を設立した石上宅嗣。物部氏の直系である宅嗣のまなざしを通して、激動の孝謙女帝時代を描く。繰り返される政変、つぎつぎと交代する権力者、定まらぬ皇位継承。そのなかにあって、宅嗣は芸亭をなぜ創始したのか。図書館に求めた知識とは、何であったのだろうか―。斬新な着想で描かれた図書館好き必読の歴史小説。
著者等紹介
佃一可[ツクダイッカ]
1949年大阪市に生まれる。東京教育大学文学部卒業。横浜市文化財係長、横浜市瀬谷図書館長、調査資料課長、神奈川県図書館協会企画委員長を歴任。一般社団法人知識資源機構代表理事、公益財団法人全国税理士共栄会文化財団常務理事、中国法門寺(唐王朝菩提寺)国立博物館名誉教授。煎茶道文化協会代表理事、茶道一茶菴家元14世(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みいやん
3
石上宅嗣が自宅を寺にして、仏教徒に限らず万人が利用できるようにした、日本初の公開図書館芸亭(うんてい)の話と孝謙(称徳)天皇がからんだ内容。771年公開当時以前から書物の分類と目録の大切さが知られていたことに驚きです。2018/02/11
さなだ
1
図書館2018/05/07
あろあ
0
えー遺言てそういうこと?この時代は好きなので読みにくくはなかったですがやっぱり図書館がテーマか?って言ったらそうでもないかも。樹村房なのに。専門書しか読んだことなかったよ樹村房(笑)孝謙天皇もっと堂々とした人を想像してたけど、女だなんだと言う人はやっぱりたくさんいたんですね。2021/01/04