目次
思いがけなくピアノの道へ
往復四時間の熱い青春
軍隊時代
着のみ着のままからの戦後
いよいよ、エンジン全開に
留学記前半―ケルン、ミュンヘン
留学記後半―バイロイト、ウィーン
昭和三十年代、四十年代の多事多端
教育者としての雑感
室内楽への道
ふたつの室内楽シリーズ&ライフワークに
私の心からの願い
エピローグ―協演者と愛弟子から
著者等紹介
田村宏[タムラヒロシ]
1923年神奈川県横須賀生まれ。永井進に師事して1943年に東京音楽学校(現東京芸術大学音楽学部)卒業。ウィーン市立音楽院にてラウペンシュトラウフ教授に師事。帰国後、リサイタル、室内楽などによる積極的な演奏活動は現在に及ぶ。1988年から1992年にかけての10回にわたる『田村宏室内楽シリーズ』はその円熟した演奏によって多くの聴衆を魅了した。教育の面でも、優れた指導力によって、門下から数多くの俊才を世に送り出している
萩谷由喜子[ハギヤユキコ]
音楽ジャーナリスト・評論家。音楽誌や新聞に演奏会評、音楽家評伝、楽曲分析などを執筆。全国各地で『今が聴きどきクラシック』『音楽にみる女性史』などの市民講座を開講中。ミュージックペンクラブ・ジャパン会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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お気楽になりたいお気楽さん
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「とても内容のある回顧録です。」「思いがけなくピアノの道へ」「軍隊時代」「着のみ着のままからの戦後」「留学記」などの12章から成る回顧録です。横須賀から上野の音楽学校に通学したこと、戦争で住む家に困ったことなど、とても内容があります。り人生いろいろ起こるんだなという感想を持ちます。記述は、どちらかというとあっさりしているので、どんどん読み進めることができますが、あの戦争を経験した方や、クラシック音楽界、特に演奏家について詳しい方であれば、行間からもっと多くのことを読み取れるのではないかと思います。☆☆☆☆2016/03/14