内容説明
本書は、音楽療法に興味がある人が、本書をベースにして、実践の舞台を踏んでもらえるようになることを目的としており、実用性を重視しています。対象者に音で語りかけない以上は、音楽療法になりませんので、とにかく実践のための最低限の知識と、ピアノ演奏を中心にした技術を独習できるようにしている。また、本書の対象者として、福祉施設や病院に勤務する職員あるいはボランティアの方を対象としています。具体的には老人福祉施設、障害児・者施設、精神病院などに勤務する、指導員、介護職員、保育士、看護婦などの利用者と日々接する方、あるいはボランティアの方などになります。そして音楽療法に興味はあるけれど、どうしたらいいか分からない。そういった方のために音楽療法の説明から入って、徐々に実践へのステップにつながるように構成しています。
目次
第1部 音楽療法を知ろう「音楽療法概論」(音楽療法ってなんだろう;音楽の持つ力を考えよう;音楽療法が目指すもの;どこで音楽療法を行うのか;誰が音楽療法を受けるのか;どのように音楽療法は行うのか)
第2部 音楽療法をはじめよう「音楽療法実践」(はじめに心がけること;計画を立てよう;環境を整えよう;音楽療法を始める手順;実際のセッションはどうなっているのか)
第3部 ピアノで音楽療法「音楽療法技法」(コードに慣れよう;さまざまなスケールを弾いてみよう;即興演奏に挑戦;セッションで使うテクニック)
著者等紹介
猪之良高明[イノラタカアキ]
1963年群馬生まれ。国立群馬工業高等学校卒業後、富士通のエンジニアとして勤務。ボランティアとして、公民館、保育所などで幼児・児童の音楽活動を続けながら、平成8年保母(保育士)資格取得。9年より埼玉県の知的障害児・者総合施設共愛会に転職し、現在、主任指導員・音楽療法担当として勤務。11年仏教大学社会福祉学科卒業。12年社会福祉士国家試験合格。社団法人日本社会福祉士会会員。臨床音楽療法協会正会員。NPO法人PIANOW会員
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感想・レビュー
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