内容説明
最近の国の「税と社会保障との一体改革」を含めての社会保障施策は、公的責任と公的費用負担を軽減し、国民に自己負担の増加を求めている。そのため、低所得の人は勿論、中間層と言われる人の生活さえ侵害する状況になっている。本書はそのような国の政策をふまえて、今一度、社会保障とは何か、誰のために必要かを、社会保障の歴史と憲法25条を根拠とした国民の権利獲得の闘いの歴史との関係で述べている。
目次
生存権の思想と社会保障
福祉国家とは何か―社会保障と財政
社会保障とは何か―研究者と労働組合の責任
憲法25条の趣旨、目的と生活保護の変化―社会情勢と裁判例
憲法25条と国民の健康権
社会保障と家族の変容
年金、生活保護、最低賃金、刑務所
社会保障としての住宅問題―介護との関係で
失業と労災
社会保障と不服申立、裁判〔ほか〕



