内容説明
今、この時代に店を経営していく、商店街を維持していくことでさえも難しい時代である。まさしく不確実性の時代である。ただ、この中でも確実に業績を上げ、商店街としても活性化しているところがある。それは決して大都市の恵まれた立地のところだけではない。このような時代を生きる地域の小売店・商店街は、確実に地域にとって必要な存在となっている。本書は、地域の小売店、商店街の活性化を長年実践してきた実務家であり、研究者である3人の著作である。長年見続けてきたためにあえて厳しい現実を提示しなければならないし、逆にだからこそどうすればよいかを提案もできる。
目次
序章 現代の商店街問題と地域商業活性化への視点
第1章 商店街の新たな視点
第2章 日本の商業集積の現状
第3章 商店街振興の歴史的意義
第4章 まちづくり3法の政策形成意図と中心市街地商業の再生課題
第5章 商店街組織の類型と「協働」事業のあり方
第6章 商店街と地域団体との連携―地域商業活性化における地域活動組織との関わりについて
第7章 地域商業人の育成
第8章 商店街と地域社会の新たなかかわり
第9章 商店街の支援策
著者等紹介
小川雅人[オガワマサト]
1947年北海道小樽市生まれ。東京経済大学経営学部卒業、東京都商工指導所入都、東京都産業労働局産業政策部を経て現職。その間千葉商科大学非常勤講師、法政大学兼任講師、中小企業事業団(現中小企業総合事業団)・中小企業大学校講師、墨田区産業振興会議専門委員、千代田区商工基本計画委員、福井県にて各中小企業支援機関委員会の座長・委員長等を歴任。現在、福井県立大学地域経済研究所助教授、東京経済大学非常勤講師、中小企業診断士
毒島龍一[ブスジマタカカズ]
1954年群馬県太田市生まれ。専修大学大学院商学研究科博士後期課程修了(単位取得)、中小企業事業団(現中小企業総合事業団)の研究所・大学校にてマーケティング分野と中小企業関連の公共政策分野の調査研究に取り組む。これまでに、法政大学、高崎経済大学、専修大学、中小企業大学校等で講師を歴任。他に、国内・国外で公共機関の専門委員(事業可能性評価委員など)を兼務。商店街関係では、大学・短大の公開講座講師をはじめ、東京都内の商店街活性化プランづくりや各地の中心市街地活性化委員会等でコミュニティの再生や商店街とコミュニティの協働化課題に取り組む一方、関連テーマでMXテレビやNHKラジオ番組にゲスト出演。現在、千葉商科大学商経学部教授、法政大学・高崎経済大学非常勤講師
福田敦[フクダアツシ]
1958年東京都新宿区生まれ。青山学院大学大学院国際政治経済学研究科修士課程修了、東京都商工指導所、東京都産業労働局産業政策部を経て現職。(財)商工総合研究所主催中小企業懸賞論文本賞受賞、「東京都政策報道室主催生活都市東京を考える懸賞論文」東京都知事賞受賞。都知事命により調査研究活動のため6ケ月間渡欧。駒沢大学非常勤講師、中央大学企業研究所客員研究員、(社)中小企業研究センター外部研究員、(財)中小企業総合研究機構まちづくり懇談会委員、江戸川区商店街振興プラン策定委員会委員長、小金井市中心市街地活性化基本計画策定委員会委員長、ほか公職を多数歴任。現在、関東学院大学経済学部専任講師、埼玉大学非常勤講師、中小企業診断士
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