内容説明
家庭内での不慮の事故死や高齢者が多く発症する冬季のヒートショック。さらには室内での熱中症、寒い住宅がもたらす健康被害、住環境に起因するストレスなど―。残念ながら、現在の日本の住宅は必ずしも居住者にとって「安全」で「健康的」なものにはなっていない。本書では、「健康」というテーマから日本の住環境を見つめ直し、これから家を建てる人に向けて健康的で快適な住まいづくりを提案する。
目次
第1章 家庭内事故の死亡者数は交通事故の2・4倍―求められる住まいの安全対策
第2章 寒い住宅に潜む危険―高断熱が健康住宅の“キモ”
第3章 忍び寄る熱中症 夏場に涼しく暮らす工夫を―酷暑日の増加で重要性が増す住まいの熱中症対策
第4章 ストレス社会からの解放―住まいに求められる“癒し”
第5章 睡眠難民を救え―心身の健康のためには睡眠環境の改善が不可欠
第6章 健康・省エネを実現する「ご当地住宅」―住まいも地産地消の時代に
第7章 住まいづくりからはじめる長寿社会―「スマートウェルネス住宅・シティ」構想も始動