内容説明
日本の風景には色が満ちている。いろ探しの旅に出かけませんか?全国の四季に見る、空と水の色模様。日本語と色の風景シリーズが、装い新たになって発刊。
目次
第1章 いろの風景―空の色・水の色(春の色;夏の色 ほか)
第2章 いろの言葉(思ひの色;雲母色 ほか)
第3章 いろの印象―空と水の光景(空の光景;湖の光景 ほか)
第4章 いろの呼び名(水の色;四季と茶 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まどろみ
1
あけぼのいろ、しののめいろ。あさがはじまるおと。みずのおちるいろ。そらいろ、あまいろ、スカイブルー。セルリアンブルー、花浅葱……翡翠(カワセミの羽の色は翠色)……たくさんある。生絹、すずしとよむ。滝のことを指すらしい。夜明けの空は茜色。牡丹、躑躅色。蘇芳色。ラズベリーレッド、木苺のこと。一入(ひとしお)は、何度も染めることによって深い藍色になる。透明の青磁色。人影すらない秘色。雲母色、眩しい光だ。青北風、秋の風。淡い青は覗色。褐色は濃い藍色。軍勝というらしい。サルビアブルー(赤みを含む空、夜明け)……2018/05/18
じゅんこ
0
朝起きて、寝るまでのあいだ。ほんとうに"色々"な色をその瞳にうつしているのに、わたしは、24色いろえんぴつくらいしか、その名称を知らなかった。知らないことに気づいて、この本を借りた。 海松色なんて、読むまで読みかたすら知らなかった。「かちいろ」と読む褐色は、勝ち色とされ縁起の良い、黒く見える濃い藍色だった。 色を知らないことに気づいてよかった。名称の多さにめまいがして、そのめまいの色を今索引で探している。2017/09/24