著者等紹介
高橋真澄[タカハシマスミ]
1959年北海道生まれ。大学時代から北海道の山を中心に撮影を始める。1990年に初めて写真集「NORTH LAND IMAGE」を出版。1995年上富良野町に「NORTH LAND GALLERY」をオープン。北海道の美瑛富良野を中心とした広大で清涼な自然風景を、独自の感性で撮り続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やすらぎ
148
北海道の夏を待ちわびて。涼やかな雲、花畑を渡る香しい風。葉雫が朝陽に煌めき、光の輪が灯る。静寂の先にせせらぎの音が聴こえる。川辺のルピナスが彩りを鮮やかにする。この景色を忘れないために。透き通る新緑の小道を進むと、岩場に眠るキタキツネの家族。朝焼けが雲を照らしている。今日は雨が降るのだろうか。明日は星が降り注ぐのだろうか。たたずむ背中が夕陽に沁みている。いつまでもここに。白虹を見ると幸せになれるという。北海道の夏は駆け足で過ぎていく。風景写真家、高橋真澄さん。私たちに遮るもののない美しさを届け続けている。2022/06/18
chantal(シャンタール)
85
書籍類整理の合間に、一服の清涼剤。富良野・美瑛には二度行ったけど、どちらも夏。ああ、そうだった、こんな風景だったと懐かしい気持ちに包まれながら眺める。夏は大地の力強い生命を感じる季節だよね。青い空、白い雲、色とりどりの花、真っ赤な夕焼け。そして睡蓮は夏の花なんだね。美瑛に睡蓮って、ちょっと意外な取り合わせに感じたけれど、丘の風景とはまたちょっと違う雰囲気。この夏は私も中国のあちこちで睡蓮を見て来たので、違う意味で感激、と言うか懐かしい気持ちになる。2021/08/17
yomineko@ヴィタリにゃん
67
これが実在の風景なのかと目を疑う&奪われる写真ばかり。北海道の自然の美しさは何ものにも代えがたい魅力がある。あり過ぎる。夏でもギラギラしていないのが私にピッタリ!蒸し暑いのは本当に苦手。キタキツネも絵になる。所々ポツリと呟きが入っているのがうるさくなくて良い。写真1つ1つに説明書きがあると読んでいて疲れる時がある。2023/06/21
masa@レビューお休み中
50
高橋真澄の世界はどこまでも同じである。だからこそ、この統一された枠に収められた写真に安堵や希望を見いだすのではないだろうか。おそらく、ほとんどの写真が美瑛の夏の光景を切り取ったものなんだと思います。そこには人は存在せず、大きな空と木や草が生えた大地が存在するだけなのです。たなびくような雲、日によって色を変幻に変える空、いつの日もそこにある草木。どの写真も美しいのですが、単に美しいだけではないんですよね。高橋さんの写真を見ていると、その場所にいるような錯覚をしてしまうんですよね。2013/06/25
みほ
4
生暖かい風が頬にあたるよう…。小さい頃から、黄色は私の嫌いな色だった。ここ一年、感性が変わってきたのだろうか。一面に広がるひまわり畑が、すこーんと抜けてて気持ちいい。2016/01/17
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