内容説明
『真実を語る』という言葉を人は言うが、この世の中にどれだけの真実が露わになっているといえようか。時は江戸時代、神職である「嗣朗」のもとに美しき遊女「雲糸」が現われる。やがて愛欲貪る関係に陥った二人に突きつけられた恐るべき『真実』とは…。美しくも禍禍しい『毒蜘蛛』が紡ぎ上げる、儚く哀しい『人間の真実』の物語。第4回碧天文芸大賞出版化奨励作。
著者等紹介
高梁ふさ子[タカハシフサコ]
1969年、宮城県仙台市に生まれる
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