内容説明
東京大空襲で実家を焼失した宗近譲は、行方不明の八重子を捜しながら、戦後の混乱の中を必死に生き抜いていた。やがて、過酷な生活を強いられていた八重子と再会。必死で励ます宗近と、その優しさに応えようとする八重子だったが…。戦争の悲惨さと、残された禍根を、鬼気迫る精緻な描写で綴り上げた渾身の一冊。
著者等紹介
川北実[カワキタミノル]
1929年、東京都生まれ。現在、株式会社ヒロホーム取締役、練馬区老連長寿会副会長、創価学会教学部教授を務める
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