内容説明
春の花見に、納涼や、秋の月見に、雪景色。お江戸自慢の大川の、水の響きが子守唄。箱根の先にゃ出やせぬと、固く誓った江戸うさぎ。世紀始まるこの歳に、ふと思い立ち外つ国の英京倫敦一人旅。現実と虚構を軽やかに往還する新感覚ロンドン滞在記、ここに誕生!霧の都で過ごした不可思議な日々。
著者等紹介
神田由美子[カンダユミコ]
東洋学園大学人文学部コミュニケーション学科教授。日本女子大学大学院博士課程修了。日本近代文学専攻。芥川龍之介を中心として芥川の師である夏目漱石や女性文学などを研究対象としている。最近は「鹿鳴館」「新橋停車場」など、東京の文学的空間に関するエッセイを書き、上海と芥川龍之介、巴里と嶋崎藤村、倫敦と漱石、伯林と森鴎外など、「都市と文学者」の関係を大学で講義している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。