内容説明
今からおよそ110年前、日本から遠くシアトルまで大望を抱いて海を渡った女性がいた―彼女の名は、佐久間安子。江戸南町奉行所最後の与力頭・佐久間長敬を父に、原女学校創始者・原胤昭を伯父に持ち、創生期の女子教育を受けて花開いた彼女の人生とは…。著者の手元に残った一冊のサイン帳をもとに、開化の時代・明治をはつらつと生きた女性の足跡をたどった一冊。
目次
第1章 安子を探せ
第2章 横浜開港百四十周年
第3章 江戸与力兄弟
第4章 原女学校
第5章 原胤昭
第6章 安子の渡米目的
第7章 安子の結婚
第8章 川越夜話
第9章 道端の椅子
著者等紹介
中西拓子[ナカニシセキコ]
1937年インドネシアに生まれる。1955年青山学院高等部卒業。株式会社日本興業銀行入行。1963年結婚。三人の子を育てながら、1985年からカウンセリングを学び始め、スクールソーシャルワーク(SSW)と出会う。現在、子どもサポート・あねもね相談室主宰
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