内容説明
戦争と検閲の時代を生きた横光利一、火野葦平。アメリカ占領軍の検閲の実態を調査し、無条件降伏論を批判した江藤淳―。三人の文学者の表現と行動を追い、戦前~戦中~戦後の「昭和」の文学の“核心”を検証する根源的評論集!世界と対峙する文学のために!!
目次
第1章 横光利一 渡欧と日本回帰(横光利一と川端康成;新感覚派の登場;新感覚派からプロレタリア文学へ ほか)
第2章 江藤淳 戦後文学批判と明治への回帰(江藤淳という人;平野謙『昭和文学史』に対する批判;無条件降伏論争 ほか)
第3章 火野葦平 文学的闘いと「戦死」(「文学者の戦争責任」とは何であったか;小林秀雄の場合;「糞尿譚」で芥川賞受賞 ほか)
著者等紹介
松山愼介[マツヤマシンスケ]
1949年1月、大阪府生まれ。2010年6月、「異土」同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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