いつか春が - 父が逮捕された「佐賀市農協背任事件」

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  • サイズ B6判/ページ数 287p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784883450497
  • NDC分類 327.6
  • Cコード C0095

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Penn

1
いわゆる佐賀市農協背任事件で無罪を勝ち取った元農協組合長の二男による回想録。被告人として刑事司法で裁かれることの苦難を、親族ならではの視点で描いており、常に忘れてはいけないことを思い出させてもらった読後感。人質司法や調書裁判といった日本の刑事司法の歪みを追体験するには絶好の一冊でもある。99.9%という異常な有罪率の理由が、検察官によるスクリーニング結果だと教えられる法科大学院生にもぜひ読んでほしい。ちなみに、この事件の他方当事者である元検察官の告白が『検事失格』。彼は、罪をどう振り返っているのだろうか?2014/11/29

yo_c1973111

0
佐賀市農協背任事件で被害者となった被告と家族の苦労、心情をを時系列で纏められた記録である(加害側の手記は「検事失格」にある)。突然降ってきたような冤罪は当事者以外にはあくまで想像でしかなく、ここに綴られる内容は筆舌に尽くし難いものである。息子(筆者)の心情にも同様だが、記載のすべてが正確な事実かどうかは疑問が残る(そのような印象がある)。いずれにしても、起訴内容と判決は揺るがなく、冤罪を弁護できる理由は何もなく、あってはならない。2023/06/19

玉媛

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司法の世界は正義の象徴であるイメージでしたが、密室の中で恐喝的に作られる冤罪と、それと戦う家族のノンフィクションがドラマ以上にドラマチックでした。検察側の「検事失格」も併せて読みたいと思います。2019/05/26

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