内容説明
虚構と忘却の〈終戦〉神話。「8月15日=終戦」は本当か―。ソ連との戦争は9月に入っても続き、連合国との降伏文書調印は9月2日のことだった。いま注目の歴史学者二人が、内向きの「8月ジャーナリズム」を解体し、再構築に挑む。
目次
日ソ戦争(1945年)―残された負の遺産と教訓(麻田雅文)
(「戦後」に始まった戦争;なぜ知られていないのか ほか)
〈短い対話1〉(玉音放送は戦場でどう伝わったか;領土問題をどう考えるか)
「8月ジャーナリズム」再考―「9月ジャーナリズム」の時代へ(佐藤卓己)
(「終戦日」とは何なのか;NHKの世論調査から ほか)
〈短い対話2〉(「8月15日の神話」はなぜ続く;韓国における歴史認識;中・ロにおける「9月2日」問題)
対談 麻田雅文×佐藤卓巳 21世紀型戦争とは(揺らぐ集合的記憶;ソ連の北海道侵攻計画について ほか)
著者等紹介
佐藤卓己[サトウタクミ]
上智大学文学部新聞学科教授。1960年広島県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程指導認定退学。東京大学新聞研究所助手、同志社大学文学部助教授、京都大学大学院教育学研究科教授等を経て現職。専門はメディア史、大衆文化論。主な著書に『「キング」の時代―国民大衆雑誌の公共性』(2002、サントリー学芸賞受賞)『八月十五日の神話―終戦記念日のメディア学』(2005)『ファシスト的公共性―総力戦体制のメディア学』(2018、毎日出版文化賞受賞)
麻田雅文[アサダマサフミ]
成城大学法学部法律学科教授。1980年東京都生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士課程単位取得後退学。日本学術振興会特別研究員、米ジョージ・ワシントン大学客員研究員、岩手大学人文社会科学部准教授等を経て現職。専門は近現代の日中露関係史。著書に『日ソ戦争―帝国日本最後の戦い』(2024、猪木正道賞正賞受賞、司馬遼太郎賞受賞、読売・吉野作造賞受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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