内容説明
お家騒動から島の開拓・開発、そして実らぬ恋まで。鉄砲伝来の島・種子島の西方十二キロに浮かび、野生鹿群れる小さな島の物語―種子島家の支配のもとにあった島の歴史を、史実と伝説を綴り合わせながら郷土史の泰斗が遺す珠玉の歴史物語。
目次
三郎の弑殺―お家騒動か
第十一代島主時氏と三島改宗
馬毛鹿
飢饉と蘇鉄
船見番所と島流し
ふたりの僧
馬毛島をめぐる漁業権
牛牧舎
貞和少年
三島丸沈没
定子と貞和
定子先生惑乱
権利確認をめぐる紛争
魔法の植物麻王蘭
著者等紹介
平山武章[ヒラヤマタケアヤ]
明治42(1909)年、種子島西之表市に生まれる。大正8(1919)年、満州大連に渡り、大連一中卒業。のち満州国立緑園学院で、女真族の歴史、民俗を研究した。東京「詩の家」および「歌謡詩人」に参加。昭和12年(1937)『成吉思汗は斯く言えり』出版。昭和17年(1942)年より満州国治安部調査股に勤務。昭和21(1946)年、引き揚げ後、西之表市・農業高等学校、榕城中学校の教員を経て市教育委員会勤務。同時期、種子島郷土史について文章を記す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。