内容説明
葡萄とワインは国家を潤す!!勧業奨励、物産振興…ワイン造り草創期の気概。人と志が織りなす夢と情熱の軌跡をたどる。
目次
序章 国産ワイン造り―揺籃期の展開(始まりは横浜開港から;明治のワイン造りの展開)
第1章 ワイン造りの夜明けをたどって(殖産興業の流れのなかで;第一回内国勧業博覧会に出品 ほか)
第2章 ワイン造り草創に人あり志あり―その1 萌芽期~官主導期(山田宥教と詫間憲久によるワイン造り事始め;津田仙の学農社と農業技術普及 ほか)
第3章 ワイン造り草創に人あり志あり―その2 官主導期~民間主導期(〓野正誠土屋龍憲のフランス研修と試練の醸造;宮崎光太郎と大黒天印甲斐産葡萄酒 ほか)
結章 日本ワインに息づく開拓者精神(今に残る葡萄畑の風景;日本ワインの世界進出 ほか)
著者等紹介
仲田道弘[ナカダミチヒロ]
1959年、山梨県生まれ。筑波大学社会学類卒業後、山梨県庁入庁。30年にわたりワイン産業の振興に携わる。ワインの「品質」「マーケティング」「デザイン」「地域ブランド」「輸出」「観光」など、山梨ワインを様々な視点から後押ししてきた。山梨県観光企画・ブランド推進課長、観光部長などを歴任し、現在、(公社)やまなし観光推進機構理事長。山梨県立大学客員教授。ブドウ・ワイン史研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポップ430
6
昔のワインのポスターってずいぶん攻めてんなぁと感じました。 昼間読んでるのですがワイン飲みたくなってたまりません(笑)2021/06/26
Marie
4
日本ワインをちゃんと知ろう、第1弾。「葡萄とワインが国家を潤す」と明治時代にワイン造りに人生をかけた16人を通して、国産ワインの始まりから、官主導期、民間主導期の流れを知る。大久保利通が斃れてなかったら、や、いよいよという時に全国的にフィロキセラの被害に遇っていた、とか、色々ありつつ、甘口赤葡萄酒を薬用として打ち出したりでなんとか昭和後期まで続いていた。今やワインを飲むのは日常となり、消費量も年々右肩上がりなのに、日本人のワイン消費の中で日本ワインのシェアはなんと5%。消費者として先ずは考えさせられる。2023/02/18