出版社内容情報
野菜園芸の研究・普及に取り組んできたこれまでを自伝的にまとめた一書。昭和・平成の野菜技術の推移と実際を鮮烈に映し出す。生食用赤タマネギ「湘南レッド」の育成、幼苗接ぎ木生産システムの開発などで、著者は園芸技術の進歩に大きく貢献した一人。また、イラスト入り野菜栽培書や野菜解説本などを多く著し、今日の家庭菜園ブームを築いた功労者で、現在も現役野菜技術士として活躍中である。本書は、これまでの折々の来し方、処し方を農家から研究者までの幅広い交友をもとに自伝的にまとめ、昭和・平成の野菜技術の推移と実際を鮮烈に映し出している。
野菜園芸の研究・普及ひとすじに~序に代えて~
HORTICULTURAL GRAFFITI (口絵)
第1章 生い立ちから研究との出会いまで
第2章 野菜技術の開発・実用化に向けて
第3章 野菜づくり普及と折々の交際
第4章 暮らしの周辺と海外への出張・旅行
第5章 施設園芸と野菜の昨日・今日・明日
あとがき
ほか
板木 利隆[イタギ トシタカ]
著・文・その他
目次
第1章 生い立ちから研究との出会いまで(幼少のころ両親に死別 泣き虫から泣かない強い子に;自分の好きな道を選べ―親戚のおばの教え ほか)
第2章 野菜技術の開発・実用化に向けて(神奈川県技術吏員として園芸試験場勤務へ;圃場の若返り 天地返し ほか)
第3章 野菜づくり普及と折々の交際(二宮の試験場は「桃李の里」;家庭菜園こと始め 200坪の畑開き ほか)
第4章 暮らしの周辺と海外への出張・旅行(もう一つの顔 長寿の里で箱根駅伝を励ます町;酒は一生の恋人 タバコは離縁 ほか)
第5章 施設園芸と野菜の昨日・今日・明日(伝統野菜の素顔をめぐって;野菜の品種はどうやって進化した? ほか)
著者等紹介
板木利隆[イタギトシタカ]
1929年、島根県生まれ。1950年、千葉農業専門学校(現、千葉大学園芸学部)卒業。千葉大学助手、神奈川県園芸試験場場長、神奈川県農業総合研究所所長、全農営農・技術センター技術主管を経て、現在、板木技術士事務所所長、園芸植物育種研究所理事、農林水産省高度環境制御技術研修検討専門委員、茨城県立農業大学校非常勤講師、植物工場研究会諮問委員、日本野菜育苗協会技術顧問を務める。200坪余りの菜園を手がけるかたわら、長期にわたり月刊誌、専門紙の連載欄などに野菜栽培について執筆。読者の絶大な支持、共感を得ている。農学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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