内容説明
幸せな鶏の玉子は安全・安心!超美味!放し飼い、平飼いの鶏は空を飛ぶ。足もとの自然力を生かし、土に根ざした循環農業を築く。
目次
序章 自然体の生き方をニワトリとともに
1章 わが家の玉子は安全・安心・あっさり系
2章 ストレス知らずの飼育環境を基本に
3章 夢か現か幻かオンドリの老境
4章 日替わりランチと「山の神様」の力
5章 家族もニワトリも日々ドラマチック
6章 一個の玉子から「地域社会農業」へ
著者等紹介
菅野芳秀[カンノヨシヒデ]
1949年、山形県生まれ。1975年から農業に従事。自然卵養鶏(約1000羽)、3ヘクタールの水田、20アールの自家用野菜畑を手がけ、家族とともに菅野農園を切り盛りする。循環型地域社会づくりの先進例として名高いレインボープラン(山形県長井市)を推進。置賜百姓交流会世話人、アジア農民交流センター(AFEC)共同代表などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Sakie
8
A4紙一枚ぶんの金網の上で、餌は配合飼料のみで、短い一生の間じゅう卵を産ませられ続ける。それが日本の鶏と卵だ。そんな卵を私たちは10円でも安くと買い叩いて食べている。いつか、広い地面を駆け回る鶏から産まれた卵をいただく生活をしようと、選んだ本。『両者の関係は歴史上、今が最悪』と著者は言う。大地の上を自由に走り回っている鶏の様子を読むと、やはりそうあるべき姿だと感じる。土から、太陽から、鶏たちは様々な恩恵を受け取っている。黄身を着色したり、ビタミンを餌に混ぜたりは、全部人間のためだ。おかしいと知ってほしい。2017/10/03
QReasu
0
養鶏を知りたくて読んだのだが、少し思想が強いというか⋯出版年的にもそんなに新しいものではないので考え方の古さを感じる。化学肥料に反対するのはいいんだけど、旅館で出された玉子は残すとか(食品ロスはするんかいみたいな)、閉じ込められてる鶏は可哀想がるけど、自分の奥さんは結局教師の仕事辞めて家事も農家もやってるとか(自分の奥さんの自由は?)、取り組みはいいとして諸々矛盾を感じてしまった。2024/02/02